まずは我が家でS君と仕掛けづくり。置針を60個作る。漁師小屋のような光景の中、糸に絡まれながらの工程で3時間。なかなかの出来ばえ。「仕掛けの一割にかかったとしても6匹は釣れるんすよね」とS君。そんなこと言われたら期待が高まってしまうではないか。「2割なら12匹。食べきれない。知り合いのうなぎ屋にでも卸すか」と余計な心配をする。とてもシャカイジンとは思えない思考回路。子ども並み。ここは大人らしく前祝の吟醸生酒を軽くひっかけたところで、「いざ出漁」。
信州の天気は朝から回復していて、真っ青な空に秋風が心地よい。これから仕掛けを投入し、明日の朝に再び回収に来る作戦。なんてったってうなぎは夜行性。明るいうちから慌てることもない。釣れたうなぎの顔を想像しながら一晩待つというのも悪くない。大人だ。シャカイジンだ。というか、憧れの川漁師のようだ。
「さあ着きました」。で、川はこんな感じ。

考えてもみなさい。山登りの方々が麓で躊躇したほどの雨量だったわけで、いくら晴天とはいえ川がカラッとしているわけがない。ゴーゴーと流れる川岸。目を点にしてたたずむ我々を、きれいな虹があざ笑うかのように橋をかけてました。
「うなぎへの道のりはヌルヌルと長い」