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かっちゃん大丈夫

かっちゃん大丈夫

2006.10.10
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カテゴリ: 日常百態
「夕焼け」が好きだ。寂しい気持ちも、温かい気持ちも抱え込んでくれる容量がある。人間のちっぽけな力ではどうしようもない瞬間を教えてくれる。一方では、どこに住んでいても見ることができる身近な存在。一日の大晦日みたいな神妙なイベントでもあるし、カラスやガキ大将に最も似合う舞台装置だし、この言葉の響きもいい。

釣りに熱中しはじめた頃は、毎回夕陽に照らされるまで竿を振ってた。大親友だったIさんとの記憶の中でも、この夕焼けは外せない要素。釣りが下手くそで、朝も暗いうちから釣り始めて、一日中ねばって釣れないなんてのは毎度のこと。オレンジ色に変わった川に、「もうそろそろ釣り仕舞いにしなよ」って言われるまでムキになってた。それでも、悔しかろうが楽しかろうが、どんなエピローグであってもスポットライトをあててくれたのは夕焼けだった。

当時、僕はまだ東京で生活していて、休日の度に釣りに行く仲間はIさんぐらいだったから、彼とは「夕焼け友達」みたいなもので、いつしか仲間が増えて作ったクラブの名前が「夕焼けフィッシングクラブ」。

決してカッコ良くないし、全力で「僕らは下手です」とアピールするような名前だったけど、その名前の響きは今でも気に入っている。自分のプロセスを表してくれるかのような、このヘンテコリンな名前に、ちっぽけなプライドもある。

僕が信州にUターンしたことで、このクラブは休止状態に。それからまもなく、Iさんは他界してしまった。秋になると、信州の夕焼けは輝く。西の空が染まると、うれしさの中にちょっぴり悲しい気分が混じるのは、夕焼けが映し出す色に似ている。

秋の夕焼け

「こんな夕焼け、Iさんも見続けたかったろうな」






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Last updated  2006.10.11 07:06:48
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