話を進める前に、あらかじめ触れておかねばなるまい。これから紹介する「文化」は...
•一、信州全体のものではなく、ごく一部の地方にのみ現存している。
•二、信州人のすべてが当てはまらない。ごく一部に熱狂的な愛好家がいるにとどまる。
•三、少なくとも、自分は部外者として扱っていただきたい。
...以上の3項目を再度読み直し、先に進んでいただきたい。
信州では冬場になると「ザザムシ漁」を行う地方がある。ザザムシっていうのは通称で、正確にはクロカワムシというトビケラの幼虫だ。渓流釣りではお馴染みのエサになる。が、この地方では佃煮にして食す。食感は若干異なるが、イナゴと似た味。熱狂的なファンが今でもいる。お値段もなかなかのものだ。蜂の幼虫「ハチノコ」も人気。いずれも一部のスーパーで取り扱っている。で、この辺りまでなら、食したことがある。正確には「ゴックン」できた。
池や水溜りに「ゲンゴロウ」という水生昆虫がいらっしゃることはご存知か?楕円形の黒光りしたヤツで、水中をスイスイと泳ぐ。これを食べる地方がある。頭部と硬い羽をむしった残りの遺体を、塩コショウで炒めるのだ。うえ~っ。ゲンゴロウに似たものに「ガムシ」もいるが、この地方では「ゲンゴロウ」として同類にしている。ここがポイント。要するに、食べられれば「とりあえずオッケー」ということだ。
さて、子どもたちにとって、「夏休みのヒーロー」と言ったら何でしょう?正解!カブトムシ。...もうピン!と来て眉間にしわを寄せている人もあろうかとは思うが、これも食す。うげぇ~っ!調理法はゲンゴロウと同じ。「ホクホクする」らしい。「幼虫もいけるよっ」らしい。愛好家の集いに招かれたことがあったが、調理場の臭いたるや凄かった。強引に口に入れてはみたが「ゴックン」ならず、さっさとカブトを脱ぎました。

これは、我が家の庭先に徘徊するカマキリさんである。いたって元気だ。いつ見ても、ご自分のカマをペロペロして、獲物を待ち構えている。しかし、コヤツを獲物にしようという一団もいる。…ダメだ。書きたくなくなってきた。本日はこれにてご勘弁を。
「カマキリは、交尾後にメスがオスを食べてしまう。その後の太ったメスが美味いってさ」