
ところがどっこい、宇宙飛行士S君にシーバスが掛かる。大騒ぎしながら、銀色に輝くシーバスが足元に寄ってきた。

ところがどっこい、手元まで寄せたところで、シーバスに掛かっていたフックがはずれ、あっという間にサヨナラの時間が訪れる。「かっちゃんさん、もう僕ダメですわー」とうなだれる宇宙飛行士S君。僕はあまりに腹筋が痛くなり、心を落ち着けるために昼食をとることになった。
漁港近くの食堂で、僕らは「木更津ラーメン」と「手作りギョウザ」と「あさりご飯」に悔しさをぶつける。


ぶつけたはずの悔しさが、美味しい感動となって跳ね返ってくる。
「あのシーバス、何人分の刺身になったでしょうねぇ?」いつか食べるであろうシーバスの刺身に思いを馳せ、宇宙飛行士の夢は生ビールの泡と消えていく。