過去3回開催した「スナックO杯マージャン王座決定戦」は、これまでに3人の優勝者が「グランドチャンピオン大会」出場権を得ている。第1回優勝者は鯉屋のT君、第2回は通称「ファーマーヘルパー」のKさん、そして第3回優勝者が僕である。初代王者の椅子が、だんだん僕に近づいているのだが、いかんせん残り1人の優勝者が決まらないと次に進めない。
そんな中、ダイニングキッチンCを営むK君と、地元ホテルで働くH君が第4回大会への出場を願い出た。よし。君たちのどちらかが優勝したら、さっそくグランドチャンピオン大会開催の日程を決めよう。 K君もH君もなかなかの打ち手で、順調に勝ちを重ねている。いいぞ、いいぞ。ただ、前回優勝者の僕としてはあまり負けすぎてもいけない。気持ち程度はあがっておこう。
なんて考えていたら、いつしか本気になってパイを打つ僕に変身。終わってみたら、優勝したのは僕だった。

横で僕を祝福しているのは、マージャンに縁のないクリーニング屋のKクリ君である。 彼は、僕らの後ろで騒いだり、歌ったり、そしてまた僕に叱られ、「ついでに焼き鳥買って来い」と命令され、ついには午前4時半の朝帰りまで付き合わされたのだった。事実上、Kクリ君が優勝者であると僕は思っている。
いずれにせよ、グランドチャンピオンへの道のりは遠い。