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かっちゃん大丈夫

かっちゃん大丈夫

2008.06.20
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カテゴリ: 日常百態
 山の開墾に生活の幅を求めた信州の歴史は、今でも田畑の姿を見ることで確認できる。「棚田」もその1つ。山間地に行けば、小さな川や沢沿いで扇状に広がる段々の田んぼがある。

棚田

 ここは、上田市の棚田。この横に、僕の祖父の家がある。で、僕は小さな頃から遊んでいた。カブトムシやホタルを見たり、名前の知らないきれいな花が咲く遊園地のような存在だったのだ。

 その祖父が亡くなった。

 祖父の亡骸に手を合わせた後、かつて遊んだ棚田に向かった。祖父が暮らしていたのは、このすり鉢のように傾斜した水田地帯で、毎日のように近所の農家の人たちと言葉を交わす時代だった。自分の庭でも、自分の水田でもない環境を、皆と共有していたはずだ。

 今、この地域に住んでいるのは、水田にも出ることのできない年寄りばかり。そして、この棚田は最近になって観光スポットになり、高齢化した農家に代わって都会のオーナーが稲作体験をしているらしい。

 祖父が毎日触れていた生活は、もうとっくに息を引き取っていた。棚田は、そんな現実を見下ろしているかのようだ。






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Last updated  2008.06.24 12:06:05
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