それでも、同じ「島崎藤村」という親戚を持つ身として、今でも疎遠な関係を時折確認しあっては、ただれた過去を共有している。
年に1度、「食」をテーマにしたまちのイベントがにぎにぎしく開かれた。僕は色々とお手伝いがあって参加。そこに、中津川に嫁いだ姉妹都市がやってきた。木曽名物の五平餅を売るという。

慣れない土地で五平餅を販売するおばさんたちが、遠慮がちに、かつせっせと焼いている。が、気の毒なくらい通行人の反応が悪い。
「近くの親戚より遠くの他人」に抵抗がある僕は、それでもこの甘さ際立つ姉妹都市関係を存続させるべく、遠慮がちに1本を買い求めた。姉妹都市の味は、甘さの中にほろ苦さを残していた。3分後、胸焼けを引き起こし、甘いものが苦手な自分を思い出した。