「ちょっと見て!このベルト」。Y子さんはぷっくり膨らんだお腹を縛り付けているヒモのような物体を見せてくれた。お肉に食い込んでいたのでヒモに見えたが、よく見ると普通の皮ベルトだった。しかも、「これね、実は主人のなの。オッホッホ」。
ころころ笑うY子さんと、カワハギの肝和えを食べた。

「あら、この肝美味しい!アタシの肝も、きっと美味しいかも」。 言葉を失う僕である。
生ビールを数杯飲み、トイレに向かったY子さんだが、ころころ笑いながら席に戻ってきた。
「どうしたの?」
「あのね、ベルトが外せないの」
先ほどまでヒモのように見えたベルトが、今度は糸になっていた。