北海道で最も大きい温泉街の登別温泉は、イオウの臭いで包まれている。ホテルの中からコンビにの中まで臭いが染み付いている。そのせいか、温泉街に構える青鬼の姿はイヨウだ。まるで、「頼むからオイラの鼻をつまんでくれ」と叫んでいるかのようである。

ここは地獄谷。イオウの臭いの発信源である。で、僕の横にいるのは、いっしょにツアーに来たアカオニさんである。

添乗員さんの話によると、「コンパニオンという名の鬼も出る」という。
お姉さんたちは鬼というほど怖くなかったが、宴会後のアプローチは怖かった。

僕はといえば、宴会を終えるや否や最終の路線バスに乗って登別漁港へ。コンパニオン鬼のいない漁港はとっても静かで、魚影の濃い水中から40cm近いクロソイを釣った。

鬼がうろつくホテルまではタクシーで帰還。既に深夜零時を回っていた。考えてみれば、僕は釣りの鬼と化していた。