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2002/02/19

ラライェの夕日/中上紀
　すばる三月号。評判が良いので読んでみた。中上健二の娘といわれても、私は中上を一冊も読んだことがないので関係ない。
　悪くはない。が、絶賛するほどか？　「さらさらとした」と形容されるような、いわばただ個性のないだけの文体は苦手だ。もう少し時を置いてみた方が良さそうだ。
2002/02/19 19:55:01

電話男/小林恭二
　あれ。
>
解説に引用されているホーフマンスタール「チャンドス卿の手紙」（川村次郎訳）からの抜粋より。
　。

　「三種のテキスト」と私が呼んでいる三種類のテキストがある。
　一つはネタ、断片、この日記の始めのころにやっているようなもの。これは次第にオフラインに移行していった。
　次に引用。これはそのまま、読んだ本の気に入った箇所に付箋を貼っておき、後で書き写す。溜ってしまうとしんどいが、やり始めると楽しい。
　三つめは、現実生活にしろ本にしろ漫画にしろ映画にしろライヴにしろ、それらをしたという記録。必要あれば、後で思い出して自分で腹が立たない程度の感想。（安易に捻りだした感想はそれらの物事への侮辱になりかねない。記録して意味があるのは物事への後付けの理由付けではなく、その瞬間に思ったことのみである。ほら、文章が滅裂になってきている）
　この日記は三つめに少々色を付け、現実を剥ぎ取り、「本縛り」というルールも一応定めて、というようなコンセプトで一応やっているつもり。いろんなことを書くのに疲れたから息抜きにここで書いている、というわけ。
　ところが一と二を近頃怠けていたものだから、息抜きのこの場の比重が大きくなってしまうというおかしな事態になり、一番気合いを抜く場所をメインにしてしまえば、どんどん力が落ちていくのは当然のこととなる。
　あれ。
小林恭二「電話男」

2002/02/19 2:54:20

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