プロ野球情報館

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2005年07月21日
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エース川上憲伸投手(30)がチームの連勝記録を「9」に伸ばした。29日の巨人戦(東京ドーム)。打っては8回にダメ押しの今季1号ソロ本塁打。投球だって圧巻だ。散発2安打、二塁さえ踏ませない快投で、開幕戦以来となる今季2度目の完封ショーで10勝到達。ハーラーダービーのトップに並んだ。チームも区切りの50勝に到達した。

 声を張り上げながら、熱い拳を目いっぱい突き上げた。9回2死。最後の打者・二岡の飛球が福留のグラブに収まった瞬間だった。最初から最後まで試合を支配した先発投手ならではの充実感。マウンドに君臨した川上が、豪快なガッツポーズで表現した。

 「もう1敗もできない状態ですから。阪神は負けそうにないですから」

 意地と重圧を力に変えた。得意のカットボールが復調途上。代わりに最速146キロの直球を主体に左打者への外角シュートを有効に使って巨人打線に立ちはだかった。3番阿部から6番清原までの主軸は、計12打数1安打と封じこめた。さらに、スタメンに抜てきされている鈴木、川中ら新鋭も無安打に。「機動力が使える選手も塁に出しませんでしたから」と川上。格の違いを見せつけた。

 ダメ押しも、自らのバットだった。8回の打席でミアディッチの139キロ直球を左翼席中段に高々と運ぶ今季初ホームランで4点差に。「あれはオマケです。岩瀬さんのセーブを消しましたね」。冗談交じりで笑ったが、これで本業にも弾みがついた。終わってみればわずか2安打。一度も二塁を踏ますことなく、巨人のスコアボードに「0」だけを並べた。ハーラートップに並ぶ10勝を開幕戦の4月1日横浜戦(ナゴヤドーム)以来、今季2度目の完封で決めた。

 プロ8年目にして初の2年連続の2ケタ勝利になる。「たとえボクが8勝でも投げる試合は全勝ならいいんです。ボクのことは二の次です」と語るが、入団時からたび重なる故障に悩まされてきたエースがひとつの壁を越えた。

 川上の力投でチームは2000年5月に10連勝した時以来、5年ぶりの9連勝。貯金も今季最多タイの「11」に戻った。落合監督は「よく投げてくれた。これで大丈夫じゃないか。もっと仕掛けが早ければ、川上が楽だった。でも、川上には点が入らなかったのは良かったのかもな」と独特の言い回しでエースを絶賛した。「連勝しているというのはやる気がでるけど、プレッシャーにもなった。チームはいい状態」とエースは言った。この日も首位阪神が勝ってゲーム差は「5」のまま。だが、自分たちも勝てばいい。阪神追撃の士気をエースが快投で、さらに高めた。






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最終更新日  2005年08月15日 08時43分11秒


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