プロ野球情報館

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2005年08月21日
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竜4連敗、虎に6差
主軸沈黙…これじゃ勝てない


 虎を捕らえるどころか、その後ろ姿すら日々、かすんでいく。11日の巨人戦(東京ドーム)、中日は小笠原孝投手(28)が5イニング1失点と踏ん張ったが、打線がわずか4安打。奪ったのは3回、荒木雅博内野手(27)の適時打による1点だけ。1-1で迎えた8回、2番手の新人、鈴木義広投手(22)=中部大出=が阿部に決勝本塁打を許し、万事休した。これで巨人3連戦3連敗で通算4連敗。この日も広島を圧倒した首位阪神とのゲーム差は6。早ければ13日に阪神に、優勝へのマジックナンバーが点灯する。

 ウッズのバットが、上原のフォークに空を切った。9回表2死一塁、スコアは1-2、わずか1点のビハインドだった。一発が出れば逆転だったが、竜の4番打者は空振り三振に倒れてゲームセット。その直後、ウッズはものすごい形相でバットをグラウンドにたたきつけていた。

 巨人3連戦3連敗、通算では4連敗。まさかのことが現実となり、中前打で出塁した井端は、塁上で目を閉じていた。ベンチの選手は誰もが悔しさに、唇をかんでいた。

 投手陣は、先発した小笠原、後を継いだ鈴木と一発は許したが、それでも2失点。責めることはできない。

 一方、打線はわずか4安打。3回、荒木の適時打で、1点を奪うのがやっとだった。立浪、ウッズ、福留のクリーンアップに加え、アレックスに代わって6番に入った森野まで無安打。打線の中核の4人が音無しでは、落合博満監督(51)も手の打ちようがない。

 「結果がすべて。勝負事は結果がすべてだよ。相手は上原。そうは打てないよ」。コーヒーを右手に持ち、足早に通路を歩きながら、指揮官は淡々と、冷酷な現実を受け止めるしかなかった。

 ゲーム差は6に広がり、阪神の勝率マジックナンバーも15から13に。そして早ければ13日にも、優勝へのマジックナンバー点灯も許してしまう。状況は一戦一戦悪くなっていく。



 プロ野球の世界に飛び込んで、27年目になる。優勝も、言葉にできないほどの悔しい思いも、たくさん経験した。

 その中でつかんだものは「この世界は優勝が決まる瞬間まで、何があるか分からない」というシンプルな信念。監督はもちろん、戦っている選手も誰ひとりあきらめてはいない。この気持ちがある限り中日のシーズンは終わらない。





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最終更新日  2005年09月19日 10時31分49秒


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