プロ野球情報館

プロ野球情報館

2007年06月01日
XML
カテゴリ: プロ野球情報
劇的なサヨナラ勝ちで日本ハムがガッチリ首位をキープ。歓喜の輪の中心で満面の笑みを振りまいたのは小谷野栄一外野手(26)だ。4-4の延長10回。薮田の真っすぐを豪快に振り抜くと、鮮やかな弧を描いた打球が左翼スタンドに吸い込まる。「会心の当たりでした」。チームメートから手荒い祝福を受けたヒーローは「興奮し過ぎて何も覚えてません。痛い思いしか覚えてないです」と照れ笑いを浮かべた。

 どん底だった。第2打席で放った左前打は20打席ぶりに響かせた快音だった。これでスイッチが入った小谷野は「生涯初のサヨナラホームランだと思います」というビッグアーチを含む、3安打の大暴れ。結果はなくてもスタメン起用を続けたヒルマン監督の期待に見事に応えた大砲は「試合に出させてくれたおかげです」と最敬礼だ。

 この日は母校・創価大野球部の岸監督がスタンド観戦。「偉大な方に野球をやってる姿を見せたかった」。昨年6月に2軍降格した直後、極度の不安感などで発作や嘔吐(おうと)を起こすパニック障害を患った。その際、親身になって励ましてくれた恩師へ最高の恩返しとなった。

 「ホームランとは縁遠いチーム。サヨナラホームランは初めてじゃないかな」。指揮官は復活をアピールした孝行息子の活躍にニンマリ。伏兵とは言わせない。眠りから覚めた長距離砲が難敵たちをはじき返す。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年07月08日 10時40分20秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: