フリーページ
情緒の調節は、認知によって行われていると言われます。例えば、授業中に面白いことを思い出して笑いたくなっても、「今は授業中だから、静かにしていなければならない」と考えることで、気持ちを落ち着かせます。「授業中は静かにするものである」という認知で情緒をコントロールしたと考えます。また、友達のオモチャが欲しくて、ムラムラと取りたくなっても、「友達のモノを取ってはいけない」と考えることで、人からモノを奪う行為を防ぐことが出来ます。他方、うまく行動出来ない場合には、よく分っていないと見なされます。窃盗や万引きも、規則を守らなければいけないという考えが確立していないために起こると考えられます。つまり、認知的判断がしっかりと出来ていれば、うまく行動をコントロールすることが出来るというわけです。
そのために、逸脱した行為が現われる時には、それをしてはいけないとしっかり教えることが大切と考えられます。非行少年は、厳しく説教されることになります。自閉的な子どもが、挨拶が出来ないということであれば、挨拶の大切さと挨拶し仕方を教える教育、社会的技能訓練が行われます。しかしながら、そのような対策は、うまく行かないことが多いものです。社会的行動は、情緒的支えがないままに、「~した方が良い」という考えを持たせるだけではうまく行くものではないからです。
PR
キーワードサーチ
コメント新着