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しかし、子どもは嫌な勉強を無理してやっていますから、次第にストレスが溜まっていくことになります。そのストレスがどれくらい溜まっているかは、勉強するかしないかばかりに注意を向ける親には、分かりません。外面ばかり見て内面を見ることがないために、子どもが勉強しなければ、相変わらず、子どもを強く叱って子どもに勉強を強いることになります。そして、子どもの我慢が限界に達するとカタストロフィーが起こることになります。子どもは、「もう嫌だ」と本格的に勉強を拒否し、親に対して反抗的になります。いやいやながらも親に従おうという気持ちは、全面的になくなってしまいます。あまりにも突然の変化ですから、親も子どもの気持ちが分からなくなってしまいます。また、それまでの習慣から、よけい強く叱ることになりがちです。
そのようなカタストロフィーが起こると、今までのやり方は通じなくなります。強く言っても、反抗してきて勉強をしないか、黙り込んでしまいます。心が折れてしまっているので、それまでのやり方では効果が出ないのです。しかも、いったんやる気をなくすと、元のしぶしぶでもやる気を起こすまで回復させることは困難となります。ご褒美を与えても褒めても乗ってこないのです。
カタストロフィーが起こる前は、少しずつの変化しか示しませんから、なかなかカタストロフィーが起こることを事前に察知することは困難なのです。しかし、こんな最悪な状態になる前に、親は、子どもの無理な状態にできれば早めに気づき、無理に勉強させるのをやめ、楽しく遊ぶことで楽しい気持ちを増やし、楽しい気持ちを高めながら勉強に向えるようにすることが大切です。
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