こまた☆たまこのジュネーヴ通信

5ヵ月(2005/7/11~8/7)


【またまた訂正】
前回の章で書いた「スイスの保険制度について」の訂正を致します。たまおさんが子沢山の友人に保険に関して聞いたところ、疑問が一気に解決されました。(さすが!経験者・笑)今回病院から送られてきた請求書に「疾病」と記載されていた為、通常の支払いを要求されましたが、これが「妊娠」となっている場合は、保険会社から支払った金額が戻されるそうです。つまり、わたしの最初の解釈が正解です。うぅ~ん・・・それにしても解りづらい、スイスの保険制度。まだまだ勉強不足を実感。


16週 (妊婦検診)

無事に安定期5ヵ月目突入。この日をどれ程待ち望んでいたことかっ!

さて、これまでの妊娠コネタをどこで仕入れているのかしら、たまこさん?、とお思いのお方の疑問にお答えいたします。(笑)実は、わたしくし日本出発前にBOOK・OFFにて「妊娠大百科」べネッセ・コーポレーション出版を200円で購入して持参していたのです。海外在住の場合、情報源は非常に限られますから、妊娠を予定されている方(笑)一冊日本からお持ちになることをオススメします。

5ヵ月に入ると、随分体が楽になるというのは本当ですね。ずーっと続いていた高温期も低温期に移行したためか以前のようなダルさがなくなりました。ただ、最近、胸が痛くて仕方がありません。母乳の準備をしているのだと思いますが、時々、ツーッンとした線のような痛みが走ります。6ヵ月に入ったらマッサージしないといけないんでしたっけ?


州立大学病院での最後の検診日。前回とは違う待合室で待つ。既にお腹の大きな人が数人居るところをを見ると、今回からわたしも普通の「妊婦検診組」なのかしら?と想像する。待っている間に小水を採るように言われ自分の名前シールを渡される。置いてあるコップに小水を採り蓋を閉めてシールを貼る。シールには名前と誕生日が書かれてあるので、置いてあるコップを見てみたら意外にもわたしと年齢がさほど変わらない人が数名居た。ふぅ~ぅぅん・・・スイスの妊婦も高齢化?

今回は直ぐに診察室に通され、前回とは違う女医。(大きな病院ではそのつど担当が変わるのね・・・)目が大きいのが特徴的だ。今回は、主に前回までの検査結果について詳しい説明があった。

血液検査の結果に基づいて以下の2点について。

まず、 トキソプラズマ についての詳しい説明を受ける。血液検査の結果、わたしはこのトキスプラズマの抗体を持っていなかった。(日本人の80%は抗体を持っていないが、対照的に、生肉を好んで食べるフランス人などは80%がこの抗体を持っているそう)つまり妊娠中の初感染にはくれぐれも気を付けるようにということらしい。対策としては、1)猫とあまり接触しない、2)肉は良く火を通してから食べる、そして、3)野菜はよーく洗って、以上の3点だ。漠然とは理解していても、改めて警告されるとやはり気持ちが引き締まる。

つぎに、 ダウン症候群 について説明を受ける。最初の検診時に受けた説明通り、この病院では2度の血液検査の結果、胎児がダウン症候群である可能性の高い数値を示した場合のみ、 羊水検査 を受けるように勧めているということだ。今日は、その可能性についての具体的な数字を聞かされた。数値の記載はここでは避けるが、「可能性は極めて低い」ということで羊水検査は勧められなかった。・・・正直、ホッとした。

この件に関しては、わたし自身、妊娠当初からインターネットなどで納得のいく情報を収集してきた。非常にデリケートな問題ではあるが、たまおさんともこれまで色々と話し合ってもきた。人生には、自分の力ではどうすることも出来ないこともある。こういったことはそのほんの一部だ。たまおさんの「どんなことでも全てを受け入れる覚悟がある」という一言でどれほど気が楽になったことか。彼の精神力の強さを知ったほんの出来事だ。

体重は1kg戻って、現状維持。お腹周りを測って、むくみをチェックした後、ドップラー聴診器で胎児の心拍動を聞く。何かが流れるような音がするなと思ったら、それはわたしの血液の流れる音だそうだ。うっへぇ~、そんなの始めて聞いたぞぉ。妊婦の血液量は通常時の1.3~1.5倍になるというからな・・・。探し当てるように聴診器を移動させるとまもなく規則的な心拍動が聞こえてきた。ドック、ドック、ドック・・・。わたしの脈拍共に問題無し。ふぅぅぅ~。

これまでの検診で気付いたこととして、スイスでは数値が標準以内だった場合はほとんど何もコメントされません。わたしの勝手な想像として、「血圧高めですねぇ~」とか「貧血ぎみですねぇ~」とか「体重増えすぎですっ!」とか言われることを想定していたのですが、全く無し。気になるので、今回わざわざ聞いてみると、「全て問題無し、パーフェクト」でアッサリ終わり。ふぅ~ん、そんなもんなのか・・・

記) 2005年7月17日



17週 (ちびたま初フライト予行練習?)

安定期に入った頃を見計らっての日本への一時帰国。今回初めてのドイツ・フランクフルト経由・・・揺れた、揺れた。ちびたまもびっくり!乗り継ぎ後、約11時間のフランクフルトー成田間のフライトは、搭乗率65%程度とそれほど混んでいなくて快適フライトでした。水分補給をしっかりして頻繁に体勢を変えることを心掛け、体調もまずまずで成田空港へ降り立った。

わたしの2席前に座っていた人もどうやら妊婦さんだったらしく(おそらくわたしと同じ5ヵ月程度)、頻繁に席を立ち洗面所との往復をしていたようだ。フライト時の体調にも個人差があるので何とも言えないが、わたしの場合、まだお腹もそれほど邪魔にならない大きさのこの時期の長時間フライトは、比較的良い選択だったように思う。

それでもいつも通りの長時間フライト(いつもはアルコール飲んで、ガーガー寝てしまう・笑)とはいかず、枕を二つ腰の後ろにあてて楽な姿勢を探し当て、思った以上に足が冷えるので毛布も二つ使って自分の体全体を巻き巻きし保温を心掛けた。(笑)

そして、今までとは違った意味で気になったのが、「幼児連れの乗客」だ。今後、いやでも避けては通ることの出来ない「魔の幼児連れ長時間フライト」(笑)この日のフライトでも数組の幼児連れ乗客と乗り合わせた。

そんな中、わたしの視界に入ったのは、ヨーロッパ系ご主人+おそらく日本人妻+6ヵ月くらいの幼児連れ家族。周囲の他の乗客に気を配りながら、少しグズり出す度に、ご主人⇔日本人妻の見事な連携プレーで交互にあやしたりしていた様子で、わたしが起きている間中終始ご機嫌で泣き続けるようなことは無かった。(痛く感心した)

子連れフライト経験者の友人曰く、離着陸の直前に何かを飲ませると良いらしい。メモ・メモ。

一般的に良く聞く「子供が出来て以来、物事を見る視点が変わった」というのは、こういう心境のことを言うんだろうな・・・おそらく。


到着後も○NAの空港職員がアテンドしてくれたおかげで入国審査も最短で済み荷物のピックアップもスムーズ、ゲートを出た所で宅配便にて大きな荷物を自宅まで送る手配をして身軽になってから実家を目指した。

梅雨明けしたての日本、あっぢぃ・・・。

京成線で隣り合わせた日本人青年から湿気を帯びた汗臭さが漂ってきた瞬間・・・日本に戻ってきたなと実感したわたし。(笑)



追記) それにしても、日本の交通機関(特に駅)って、歩く距離は長いし階段が多くて、妊婦にとってはこの上なく不便に出来ているのですね・・・日本到着早々、既に 「文句垂れ妊婦たまこ」(笑)

記) 2005年7月24日



18週 (土用の丑の日・これって・・・?)

日本で食べたいものトップ10もほとんど食べつくした帰国10日が経った頃、土用の丑の日がやって来た。夕食は、もちろん「うなぎ」。2、3口食べた時、一瞬、腹部で何かが移動するのを感じた。えっ!?これって・・・もしかして、初胎動ってやつですか???

何しろ、今まで経験したことの無い感覚のため、すぐには確信が持てない。感じとしては、ズバリうなぎ・ダンス。(笑)ニョロっとした感覚だ。そのまま、食事を続けると、またしてもニョロ・ニョロ。イメージとしては、やっぱり、うなぎ。(笑)とても可笑しな感覚だ。シーズンということもあって、その後何度か「うなぎ」を食べる機会があったが、どうやらちびたまは「うなぎ」が好きらしい。うなぎを食べると、良く動くようである。

補足) 「うなぎ」は、一般的に妊婦の食事としては適していますが、うなぎに含まれるビタミンAの過剰摂取は、胎児に影響を与える場合があるとされています。くれぐれも食べ過ぎにはご注意を!


わたしが日本に滞在中、丁度「今夜はお寿司を食べに行こうっ!」という日に、夕方のテレビで「妊婦はマグロの食べ過ぎに注意!」という内容のニュースが流れた。週に一回程度なら問題は無いが、摂り過ぎると胎児に何らかの影響が出る場合があるとの注意喚起が厚生省から為されたのだ。マグロと妊婦の食事に関しては、米国などでは以前から指摘されていたような気がするな。ふぅ~む・・・。

わたしがこの夏、スイスでは食べられないからという理由で積極的に食べた食材は、鉄分が豊富とされる小松菜や切干し大根、あさりの類。また、良質のたんぱく質とされる焼き魚などです。あとは、自分で調理するのはちょっと・・・ですが・笑、日本でなら気軽にお惣菜として買えるレバーも常食しました。カルシウム補給には、木綿豆腐の上に雑魚(じゃこ)を乗せたものを食べたり、ししゃもをパクパク食べました。

そして、その結果・・・、わたしの食欲は留まるところを知らず、一ヶ月ちょっとの日本滞在で、なんとっ!4kgもの体重を増やしてしまうこととなったのですっ!!家事もせずに一日中ゴロゴロして、冷蔵庫に常備してある、和菓子+シュークリーム+プリンなどを毎日食べていれば、そりゃーねぇ~~~失笑、妊婦じゃなくても太るわな。


後記) この後、さすがに急激な体重増加に焦り、スイス帰国後、遅ればせながら体重管理を開始。この時期の実家長期滞在にはくれぐれもご注意をっ!(笑)

記) 2005年7月31日




19週 (日本で妊婦検診初体験)

スイスでお世話になっている産婦人科医師の指示通り、19週のこの時期にエコーで胎児のサイズを測るべく日本の産婦人科に検診に行く。待ち時間に血圧&体重を自分で測り、採尿を済ませ妊婦御用達雑誌を読んでいたら名前を呼ばれた。

このとき、出掛けに飲んだ野菜ジュースが思った以上に甘かったことが気になったが、尿検査は問題無かった。ホッ・・・。血圧も若干低めだが特に問題無し。指摘されたのは、わたしの体重。(笑)わたしは小柄なので、現在の体重では明らかに重過ぎだ。

スイスに渡ってから+3kg&妊娠超初期に物凄く食欲旺盛だったため2週間で体重が2kgくらい増えた実感もあったし、その後つわりで体重増加が抑えられていたが、ここにきてつわり期脱出し食欲全開モード&日本帰国も手伝って、3週間前の前回の検診時より体重が3kg近く増えていた。ひょえぇぇぇ~。(絶句)

今回の検診内容は、1)血圧測定、2)体重測定、3)尿検査、のみ。あっ、それからもちろんエコーもありました。内診は無し。わたしの友人もお世話になっというこの産婦人科医、海外出産事情にとても興味があるらしく、検診内容そっちのけで質問攻め。(笑)スイスに帰る前にもう一度この医師に予約を取った。本日の検診料、初診料も含め〆て¥5,500也。日本での妊婦検診って、こんなもんなんですかねぇ?

この時期の急激な体重増加は、今後の体重管理を難しくする為、日本滞在中は車移動ばかりに頼らずせっせと歩くことにした。日除けの帽子を被って、ひらすら歩く・歩く・妊婦。小結級・妊婦たまこ。(笑)

妊娠して以来、行動が少しだけ慎重になったよなぁ~と感じる今日この頃。例えば、以前なら車が通らないことを確認後の信号機の”赤”は”進め”だったが、今では”青”になるまで待つ、みたいな・・・。あっ、そんなの当然?(笑)また、注意力散漫&時々強い眠気に襲われることなどから車の運転も控えた。


そして、日本の健康保険証を手に入れたら必ずしておくこと。歯科検診!(笑)わたしは、昨年末スイスに渡る直前に一通りの歯科検診を済ませてはいたが、妊娠して以来、歯を磨く度に出血していたし、「妊娠大百科」によると、妊婦はこの時期に歯の治療を済ませるのが好ましいとされていたため、買い物がてらはるばる東京まで出掛けた。

虫歯も無く積極的な治療の必要は無かったが、やはり歯茎が弱っており、歯肉炎の一歩手前だとのご指摘がっ!歯科衛生士より、歯肉炎が進行して起こる歯周病予防の為、軟らかめの小さい歯ブラシで歯茎と歯の丁度境目を優しくマッサージするように指導を受けた。

一般的に妊娠中胎児の成長にカルシウムを摂られてしまう為、妊婦の歯が悪くなると言われているのはどうやら俗説らしく、妊婦の歯&歯茎のトラブルの本当の原因は、つわりの影響で歯磨きがおろそかになって口の中に虫歯菌が長く停滞したり、また妊娠したことによりホルモンバランスが崩れ、それにより変化した口の中のPH環境によって引き起こされるそうです。つまりは、日頃のお手入れが肝心ということか・・・。

記) 2005年8月7日


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