こまた☆たまこのジュネーヴ通信

臨月(2005/11/28~出産の日まで)


36週 (横たわり大仏妊婦週間)

中国人カップルからの火鍋の誘いも仕方なく断り、10日間ほどの自宅安静生活に突入。アァ~、つまらんっ・・・。出産予定日まであと約一ヶ月。そろそろ本格的に実際の出産について、色々とシュミレーションをしなくては・・・。病院までの移動の方法とかね。

臨月に入った今、外出するにもちょっと躊躇するようになった。外出先で突然陣痛が始まったら・・・などと考えてしまうのだ。陣痛が始まって直ぐに出産になるわけではないことは頭では理解していても、実際の出産の流れについて経験がないので、あれやこれやと余計な心配をしてしまう。そして、ついつい自分の行動範囲に制限を付けてしまうようになった。

逆に、出産したらなかなか出来なくなること、例えばファンシーなレストランでの食事とか、友達とまったりとお茶することとか、ゆっくり買い物するとか・・・を、今のうちにやっておいた方が良いわね。と気持ちを切り替えることにした。


まっ、何はともあれ、今は安静に・・・・・トッホッホ。

記) 2005年12月4日



37週 (無事に正期産突入!)

両親学級で一緒になった先輩ママのお宅訪問。

彼女は、わたしが出産することになるジュネーヴ州立大学病院で先月の初めに出産したばかりだ。1ヵ月検診が終わった頃を見計らっておウチにお邪魔することにした。

電話やメールで何度か連絡を取り合っていたものの、前回会ったときはまだ出産前で互いに色々な不安を語りあったりしたもんだが、出産後1ヵ月経った彼女はすっかりママの顔になっていた。また、産後の回復も順調らしく元気そうな様子に一安心。


それにしても、生後1ヵ月の赤ちゃんって ・・・・・・・かわいいぃぃぃ・・・・・・デレェ~


出産予定のジュネーヴ州立大学病院での検診。この日、たまおさんの予定が付かず、始めてスイスでひとりで妊婦検診に行くことに。

運悪く、その当日、英語の得意な助産婦さんがおらず、わたしのかなり怪しいフランス語で意思疎通を図るものの、冷や汗タラタラ~~~。(笑)何とか、これまでの経過と現状を伝え、いつもの血圧や体重測定を済ませたところで、妙に若い女医が登場した。彼女、これまで会った医師・助産婦の中でも最も若い感じがする。24歳くらいに見えた。

余談ですが、ジュネーヴ州立大学病院でお世話になった医師は、非常に平均年齢が若いと感じました。助産婦の中には、もちろんベテラン勢も含まれましたが、医師勢は、どう見ても30歳代までといった感じで、40歳代以上のベテラン医師にはついぞお目にかかりませんでした。

この若い医師、最初から英語で対応してくれたのでホッとしたものの、さっきからわたしのカルテに含まれていた一枚のレターを真剣に読んでいる。もちろん、フランス語の専門用語で書かれたレターなので、わたしには全く検討も付かないが、今度はどこかに電話をかけ始めた。


っで、一気に不安になるわたし。



用件はこうだった。

スイスでは妊娠週の20週目前後に一時間程度かけて非常に詳しいエコーをします。この際、胎児の各部分のサイズはもちろんのこと、心臓や内臓などの主な器官の働きや、何か障害がある可能性についてなど詳細な記録を取ります。

わたしはこの期間、日本に一時帰国していたので、この記録が見当たらないというのが問い合わせの内容。そこで、来週早急にもエコーを取ることになった。


・・・・・・・って、わたし、来週にはもう38週ですよ。胎児ももう大きすぎて正確な測定は出来ませんって。しかも出産直前の今更、何も妊婦が不安になるようなことせんでもエエと思いますけど。(苦笑)


記) 2005年12月11日



38週 (おしるしアリ!)

満月の朝、起きたら恥骨に痛みを感じた。また、数日前からベッドで横になっているときなどに時々足がつるような感覚がある。これって・・・お産が近付いている兆候よねぇ?

また最近では、いつ破水しても良いようにと、時間を見付けては一日に数回お風呂に入っている。何故なら、1度破水してしまうと感染を防止する為に、「お風呂は入っちゃダメ!」らしいから。出来れば、身を清めてからお産に臨みたいので。(笑)

目下の悩みは、出産前に大きなお腹が邪魔ではあるが、何とかして足の爪を切っておこうか?あるいは、お腹が凹む出産後まで待とうか・・・・うぅぅぅ~ん、大いなる悩みの種なのであった。(笑)


さて、今更って感じですが、詳細なエコーの予約に今度はたまおさんを伴って出掛けた。順調に行けば、これが出産前最後の妊婦検診になるはずだ。朝一の予約だったので、外がまだ暗いうちに家を出発。

実に久しぶりのエコーは、初対面の男性エコー技師が担当だった。丸々としたお腹を出して、詳しいエコーが始まった。


っと、5分後。

何だか、とても気分が悪くなった。


朝食を食べたばかりで、更にエコーの器具で腹部の小さいポイント、ポイントをぐいぐい押されたため、ウゲェ~っと吐き気がしてきた。しばらく、休憩にしてもらって10分後再開したものの、またまた気分が悪くなって、今度は実際に吐いた。たまおさん、それを受け皿のようなもので受け止めたっ!

本当にご苦労さまでございます。(笑)


詳しいエコーの結果、羊水が少なくなっており、もしかしたら羊水が漏れているかもしれないということで、そのまま検査をすることになった。これは非常に簡単な検査で、リトマス試験紙のようなものを浸けると羊水かお小水か直ぐ分る。

結果としては、羊水は漏れていないということだったが、念のため、胎児の心拍を確認することになった。

これまで、順調な妊娠経過だったせいで、この意外な展開に急に不安になる。このとき、たまおさんが一緒に居てくれて本当に良かった。

お腹にベルトのようなものを巻いて、日本で云うところの「ノンストレステスト」を受けた。40分程度、胎児の心拍を記録して異常の無いことを確認してようやく帰宅することに。この日の検査は、半日がかりだった。

隣りで同様のノンストレステストを受けていた人は、双子を妊娠しているらしく、妊娠後期に入ってから、動悸息切れが激しく、非常に困難な妊娠生活を送っているらしいとたまおさんが教えてくれた。また、その隣りの妊婦は、半日くらい胎動が感じられないと言って救急で来院していたようだ。


妊娠経過は本当に人それぞれだ。わたしもあとひとふんばり。
ちびたまを無事にこの世に生み出すことだけ考えよう。


12月16日の朝、38週と4日目におしるしがあった。数週間前からいつおしるしがあっても良いようにと、トイレットペーパーをピンクから白に変えて準備して待っていた成果があったと言うもの。(笑)



記) 2005年12月16日


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