OBOE-GAKI

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2003'



マザーテレサは人の生命の終わり方を重要視していました。
私も、その事を重要に思っていますし、今現在の日本の医療・介護のシステムに、問題がないわけではない・・とも思っています。



●実習で、老人施設に訪問した時の事

壁に貼られた絵、お手玉や、絵本、柔らかいボール。レクリエーションのお知らせの貼り紙・・何かに似ている・・と思ったら、子供の保育園と似ているんですね。

どんな人でも子供時代があり、大抵の場合、老いるときが来る。心身ともに元気な時って、あまり意識しないかもしれない。

病院は「治療の場」、特別養護老人ホームは「生活の場」、、という実習中に聞いた言葉を思い出す。
看護士が治療メインなら、介護士は、生活の自助努力の介護・・?
・・どちらの仕事が人の心を大切に尊重していけるのだろうか。

それと、「劇的ビフォー・アフター」をよく観るのですが・・・
福祉を勉強してると、ついつい別の視点から見てしまうようになるもので・・。
段差、居住空間における風呂トイレ洗面台等の位置付け、天井の有無・その強度など(リフター設置の場合)・・台所の高さ・・。

将来的に改築するにしても、ある程度の融通性をもって立てられていると、随分変わってくるような気がしました。
20年後に、4人に1人が65歳以上という超高齢社会がくると言われていて、、、できうる限り、在宅で自助努力で自活する事が、人間らしくいきる事につながっていくとしたら・・。
市営住宅では、一部を車椅子用にバリアフリーの設計にしていたり、民間のマンションでも、スロープが設置されていたりしますよね。
賃貸物件はまだまだ無理としても、新築、増改築の物件なら、片隅にでも考慮しておく事もできるかなと、、ふと思いました。
2003.8.8



●巨大老人施設に勤務する、ケアワーカーの話。

時間から時間に追われ、利用者との会話より、人数、ノルマをこなす事に終始すると。もし、利用者との会話など、理想を追求しようとすれば、自分の休憩時間などを削らなくてはならない。追い詰められるのは福祉の上層部ではない。現場に実際に携わっている、末端で従事している人達。

ねたきりの祖母はおしゃべりがなによりの楽しみだった人。
案の定、食事中のお喋りが止まらず、食事介助のワーカーさんを困らせていた。
・・今の時点で、正直言葉はでない。上層部の方達は「最後にあーいい人生だった、と思って旅立っていってほしい」とおっしゃられる事が多い。(もちろん私もそう思っていますが・・)・・理想と現実の溝の深さを考えさせられた1日でした。
2003.5.27


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