HEY MAN
(1996年1月25日発売)
BILLY SHEEHAN/BASS PAUL GILBERT/GUITAR PAT TORPEY/DRUMS ERIC MARTIN/VOCALS
Produced by KEVIN ELSON
①TRAPPED IN TOYLAND ②TAKE COVER ③JANE DOE ④GOIN’ WHERE THE WIND BLOWS ⑤THE CHAIN ⑥WHERE DO I FIT IN? ⑦IF THAT’S WHAT IT TAKES ⑧OUT OF THE UNDERGROUND ⑨DANCIN’ RIGHT INTO THE FLAME ⑩MAMA D. ⑪FOOL US TODAY ⑫TEARS(bonus track)
ファン心理から言えば間違いなくMR.BIGの方向性がズレた作品。前3作品に共通していたスピードチューンのオープニングナンバーが今作品では影を潜め、全体的に大人しめな印象を与える。 期待していたオープニングナンバー①はピアノから始まるミドルテンポでチューニングダウンしたヘヴィな曲。この曲で興味深いのはソングライターのクレジット。前作までにもMR.BIGの楽曲自体がエリックの友人であるアンドレ・ペシスらソングライターとの共作が多かったものの、この①はポールを始めジェフ・マーティン(RACER-X)、ラス・パリッシュ(WAR & PEACE~FIGHT)らとの共作。 ②はポールがピアノで作曲したという秀作。親しみ易いメロが2ndアルバム『LEAN INTO IT』の『GREEN-TINTED SIXTIES MIND』の再来かと思ったいかにもポールらしい曲。 更にビリーのエフェクトの効いたベースラインがカッコイィ③。『TO BE WITH YOU』『WILD WORLD』に引き続きシングルカットされたアコースティックナンバーの④など全体的に落ち着いた派手さの無いアルバムに仕上がった。 残念ながらボクみたいなハードロック野朗には不向きなアルバムでおすすめ度は☆☆☆。