四弦凡人

四弦凡人

ACTUAL SIZE

ACTUAL SIZE ACTUAL SIZE (2001年8月8日発売)
BILLY SHEEHAN/BASS
PAT TORPEY/DRUMS
ERIC MARTIN/VOCALS
RICHIE KOTZEN/GUITAR

Produced by RICHIE ZITO

①Lost In America
②Wake Up
③Shine
④Arrow
⑤Mary Goes Round
⑥Suffocation
⑦One World Away
⑧I Don’t Want To Be Happy
⑨Crawl Over Me
⑩Cheap Little Thrill
⑪How Did I Give Myself Away
⑫Nothing Like It In The World
⑬DEEP DARK SECRET(bonus track)

事実上MR.BIG最後のスタジオアルバムとなった作品。
プロデューサーにリッチー・ズィトー(リッチー・コッツェンのソロ作を手掛けた)を迎えた本作品はリッチー・コッツェン宅のスタジオで録音。
全体的な印象としてはバランスの取れた良品だろうが、やはりいまひとつヘヴィさが物足りないので個人的には△。
⑥の様なスピーディーでブルージーでヘヴィなのは唯一の救い。エリックとリッチーのリードヴォーカルの掛け合いもグーな曲。
①はヘヴィなミドルテンポなアメリカの若者の疎外を歌った曲。②はキャッチーでノリが良く③はよりポップス要素の入った良作でどちらもリッチー・コッツェン作。バラードはこの頃のMR.BIGらしい?④とゴージャスで雰囲気のある⑫。とくに⑫のイントロギターは心に染み渡るトーンが○。

本作品も外部の人間との共作が多く、メンバー同士の共作がほとんどない。
エリックは友人のアンドレ・ペシスと。リッチーはプロデューサーのリッチー・ズィトーと。パットは今回5曲ライティングしているがその全てがチャック・ライト(QUIET RIOT)、ラニー・コードラ(HOUSE OF LORDS)との共作。(元GUNS & ROSESのマット・ソーラムも1曲参加)
しかしながら⑪にはエリック、ビリー、リッチー、アンドレの名が刻まれている珍しい曲。普段はエリックと曲作りの時には意見が合わないビリーだが、ここに来てお互いの意見を聞き合ったとされている。
だがビリーのクレジットはこの1曲に留まっている。

ビデオクリップ“SHINE”にはビリーの複雑な表情が伺える。
ベストバラード集“DEEP CUTS”(2000/7/26)が発売された頃。レコーディングではフレットレスベースで弾いたイントロが発売時には削除されており、更にその事は誰からも聞いていなかった事にビリーは怒りと悲しみを覚えたという。それからというもの、バンド内でのビリーの不満がメンバーへ行き渡り、ビリーは不満を抱きながらのアルバム製作、ビデオ撮影を行う。
その“SHINE”ビデオ撮影の翌日2001年8月2日、パットから“ビリー解雇”の留守番電話へと至ったとされている。


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