読書とアメカジの日々とetc.

連載誌は読んでないんですが書店で単行本の表紙と帯を見て面白そうってことで買ってみました。

ランド

山下和美

ランド　1巻　講談社モーニングKC
山下和美

面白いですこの漫画。
天才柳沢教授の生活 で有名な漫画家の作品です。

人間が50年で死を迎える。
昔の日本の山村を思わせる環境なんですけど、そこに当然のように存在する神。
東西南北から人々を睥睨する四ツ神。
読みながら諸星大二郎でもなく星野之宣でもなく藤原カムイ(雷火)でもない世界観を感じました。
表紙に描かれてる少女・杏(あん)が物語の中心人物なんですが、双子で産まれ一人は凶相だという理由で山に捨てるように命じられます。
その捨てられた子・アン(双子で同名)が異形の子として成長し、仲間とともに物語の伝奇的雰囲気を盛り上げます。
双子が忌まれたり神に人を贄として捧げるというのは近世まで世界各地でみられたことでしょうけど、作中では神が目に見える存在として登場するので贄の意味合いもまた現実世界とは違うんだろうなと。
神話･伝承･伝説って幸福なことばかりでなく残酷で無慈悲なことも普通に記されていたりします。
作者独自の世界観に期待したいです。

感想を書きすぎるとこれから読もうと思ってる人の邪魔にしかならないので、いつものように中途半端な感想らしきものを少しだけ書いて終わろうと思います。

四方を山に囲まれて、山の向こうはあの世される世界の中で、巻末で山の向こうを目撃する杏がどうなるのか続きがかなり気になるんですが、月イチ連載らしく2巻がでるまでかなり待つことになりそうです。


内容が気になる人は モーニング公式サイト で試し読みできます。

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