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2022.01.26
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カテゴリ: 算命学

元農水事務次官長男殺害事件: 2019 6 1 日、元農林水産事務次官の父親熊澤英昭(当時 76 歳)が東京都練馬区にある自宅において、無職の長男熊澤英一郎(当時 44 歳)を刺殺した事件です。東京地裁は 2019 12 16 日、懲役6年(求刑懲役8年)の実刑判決を言い渡しました。

事件のあった日時の干支は下記です。律音、納音 2 個、と並び、日盤だけをみても物事の破壊現象やリセットを連想させる日です。

犯行の動機について、一審公判では長男英一郎からの家庭内暴力とされていましたが、 3 日前の 2019 5 28 日に川崎市登戸通り魔事件が起きており、父親が逮捕時に「この事件が頭に浮かんで不安に思い長男を殺害した」と供述したことから、マスメディアでは相次いで起こった 2 つの殺人事件を結びつけ、引きこもりの高齢化による「 8050 問題」として報道されることが多くなりました。

父親の熊澤英昭氏の命式を見てみます。両親や上司などの運勢を食って伸びていく開拓者的生き方をする人です。第一守護神の甲木を天干にないことから、普段は着実な歩みをするものの、なにかのきっかけで暴走する可能性を感じます。陽占では、思った通りに現実が動くようにみえます。逆に言えば、思ったことをしっかりと現実化していくという生き方になります。事件は大運の節運のはざまで起きてしまいました。己酉大運から次へと切り替わろうとする時期で不安定な運気です。自身の日干支と律音の関係です。家族との関係を見直したり、リセットするようなタイミングでした。

    祿存天南

    鳳閣石門貫索

寅卯天中殺天貴玉堂天堂

長男との関係を見てみます。熊澤英一郎は 1943 4 21 日生まれです。

        貫索天祿

        祿存貫索貫索

乙  戌亥天中殺天堂祿存天祿

木性と土性のみの二象格です。陽占も同じで貫索星と祿存星しかありません。相当に自我心が強く片寄った性格のようです。また守護神も透干していません。歯止めがきかない行動に出やすいと言えます。亡くなったときは 44 歳で、乙亥 の大運のときでした。まさに大運天中殺のただなかでの出来事です。年天中殺でもあります。陰占においても陽占においても、相生関係がなく相剋関係ばかりの宿命で、本人からみれば、心身共に本当につらく生き難い人生行路であったように思われます。

父英昭氏の日干支 己酉 と 英一郎氏の月干支は納音、年干支とは天剋地沖の関係です。さらに英一郎氏の日干支 乙丑 と 父親の年干支 癸未 も天剋地沖の関係です。

互いの宿命の中で天剋地沖が三個、納音 1 個 と激しい剋し合い、壊し合いの関係を持っていることがわかります。

父親は寅卯天中殺で、息子は卯年、卯月生まれで、年月共に天中殺に当たります。以上を見ていきますと、尋常ならざる宿痾を感じてしまいます。

子供は親の結婚や出産を選ぶことはできません。タイミングがとても大きな影響をもつことを改めて認識しました。

もし親子関係で天剋地沖や納音、対沖関係を持つ場合は、成人後は離れて暮らすことを勧めます。






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Last updated  2022.01.26 13:36:12
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