バチーン。
ヴォレ「ハァ・・・ハァ・・・お前」
セルパン「風の盾か」
風に守られたヴォレ。
その風を殴ったセルパンの拳が斬れている。
エレク「それくらいで止めてもらえるかしら? そいつは・・・」
ヴォレ「何・・・だ? ハァ・・・助けてくれたのか?」
エレク「偶然よ」
ヴォレ「ギャッ・・・ギャッ」
セルパン「繋がりあるからこそ助ける」
リューム「・・・」
セルパン(争っていてもやはり仲間というわけじゃな)
エレク「まだ私がいるんだから。 忘れないでよ」
セルパン「主ではワシを倒せん。 先刻、証明したであろう」
エレク「そんなの分かんないじゃない!」
シュッ。
セルパンはエレクの背後へと周り手を取ろうとした。
セルパン「繰り返しじゃ」
エレク「風よ渦巻け! "暴風刃"
」
セルパン「ッ! 何じゃ」
エレクに伸ばしたセルパンの手が斬り裂かれた。
エレクの体全体を包むように風が吹き荒れだしている。
セルパン「・・・先刻よりは強力。 じゃが、お主も斬れておらんか?」
エレクの体もあちこちから出血している。
ヴォレ「ハァ・・・てめー何してんだ!」
エレク「どう? ハァ。 触れないでしょ?」
セルパン「フフ。 その覚悟は立派じゃが身が朽ちるぞ。 それでもかまわんのか?」
エレク「かまわない!」
セルパン(いい眼じゃ)
エレク(例え体がボロボロになろうと私が守ってみせる)
セルパン「(触れる事が出来ないわけではないが・・・
ワシがこれ以上やると娘が何をするかわからんのぉ) リューム」
リューム「! ああ。 "雷鳥"
」
エレク「あ!」
バリバリ。
リュームがエレクに放った電流は弾かれるのではなくエレクの風にのった。
その為、エレクは体中に電気を浴びてしまった。
ヴォレ「エレク!!」
リューム「心配すんな。 ちょっと痺れさしただけだ。 動けない程度にな」
エレク「クソッ・・・体が痺れて」
ミアン「あんた危ないわよ! 逃げなさい!」
セルパン「悪かったのリューム。 手を出させてしまって」
リューム「いや」
ミアン「・・・もう止めなさい!」
ミアンがエレクの元へと飛び出した。
リューム「 "雷犬" 」
バリバリ。
ミアンもまたリュームの作り出した電気の犬を浴び倒れてしまった。
ミアン「あ!」
リューム「悪いな大人しくしててくれ」
エレク「あんた・・・何で出てきたのよ」
ミアン「・・・私だって嫌いだけど守りたいわよ。 目の前で傷つくのを見るくらいなら」
エレク「悪いわね。 守れなくて」
ミアン「そんな事・・・」
セルパン「さて・・・悪いが貰ってゆくぞ」
セルパンがエレクに近づいていく。
ヴォレ「てめー! 止めろー!」
エレク(駄目だ・・・動けない)
セルパン「・・・」
リューム「どうした?」
セルパン「ふふ。 終結にはまだ早いらしい」
リューム「?」
「あの部屋か!!」
「はい!」
ドン。
部屋の扉が勢いよく開いた。
エレク&ヴォレ「!」
部屋を見渡してセルパン達を睨む。
ラルク「ハァ・・・ハァ・・・何してんだよ! お前ら!!」
To Be Continued
今回から書き方?を少し変えました
会話文の間隔をあけると、どうしてもページがながくなってしまうのでご了承を
第69話「Heat Up」 2009.07.12
第67話「大喧嘩」 2009.06.26
第66話「王子様」 2009.06.05
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