女将けい子のブログ 山代温泉 小いきな宿 紅柿荘(コウシソウ)

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2011年08月18日
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カテゴリ: 女将けいこ

手書きハート大笑い

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酔鳳さんの新作

加賀山温泉紅柿荘 想い出石物語 『新婚旅行』

書き上がりました。

人の人生は一人一人違いますがどんな中からでも幸せを感じることが~

素敵な物語です。

加賀山代温泉紅柿荘、ラウンジ レッド。
 着物からワンピースに着替えた女将啓子さんがコーヒーを飲んでいる。
 ドアが開いて宿泊客の山中里美さんが入って来た。
 「あら、ご主人は一緒じゃないの」
 「ハイ、もう寝なはったです」
 「なにか、召し上がる」
 「ほんなら、ビールば貰うてよかでしょうか」
 栓を抜いたビールをグラスに注ぎながら、
 「ご主人、とってもいい人みたいね」
「ふふふ、そう、とってもヨカひとです」
「里子さんたら、幸せそうだわ」
「ウチ、こげん幸せでよかとでしょうか」
「もちろんよ、女は幸せになる権利があるの。男は女を幸せにする義務があるのよ」
「ばってん、ウチはほんのちょっとだけ幸せでよかとです。その分、アン人にうんと幸せになってもらいたかとです。
「オレは里子と一緒におると幸せたい。里子の幸せな顔バ見るとが幸せタイ」
「あら、起きて来なはったとですか」 
「うん、新婚旅行の晩に花嫁さんバほったらかして寝てしもうた。もう、おらんごつなったと思うたら、ここにおったけんホッとしたバイ」
「今朝、早かったですけんね、疲れなはったとでしょうね。うちんこつは心配いらんけん、ゆっくり休んでくれんね」
「お前こそ、こん20年の疲ればとってくれんとなあ」
 里子さんは深くうなづいてハンカチで眼がしらを拭った。
「20年もうちんこつば待ってもろうて有難うございました。お陰でうちのお母ちゃんバ最期まで見とってやることが出来ました。有難うございました。ばってん、ウチはこげん婆ちゃんになってしもうて、ほんなこつ、ウチでよかったつでしょうか」
「なんば言よっとか。里子は昔といっちょん変わっとらんぞ。年はオレもとってしもうたけんおあいこタイ」
「健太郎さん、うち、アンタば好いとお」
「オレも里子バ好いとるぞ」
 どんな事情があっても断ち切ることができない絆がある。
 時間が経てばたつほどいやましに深まる縁(えにし)がある。
 夫婦、親子、兄弟、死をもってもしても分かつことができない絆を確かめながら、
ヒトは人生を渡って行く。
 『健太郎さん 有難うございます 幸せです。里子』
 紅柿荘の玄関に数々の幸せを紡いできた想い出石にまた一つの幸せが仲間入りした。

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幸せに乾杯!!

 ちょっとひと押し お願い!手書きハート


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最終更新日  2011年08月18日 17時24分47秒
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