PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着
まるでちょっとした構文をおぼえてから、いきなり数千行もあるソースコードを前に、唖然としているプログラマの心境だった。って、余計混乱したらすいません(^^;
ちと大げさかもしれないですが、絶対的な知識不足ですね。題名は入門書っぽいし、安易にそう思っていたのが間違いでした。こういう経験は、先日に読んだ『哲学の道場』中島義道著でもしていたので、ちょっと悔しいかったで~す。
言語学とは何か
さておき、曖昧な理解力をぐずっていても仕様が無いのでありまして、今回はなんとなく理解できたところを中心に書いていこうと思います。
著者の言う 言語学とは、現存している様々の言語を比較して、やがては言語の起源をつきとめる。その作業を明らかにすると書きながらも --つきつめれば語源を明らかにすることだと、大部分の人が考えている。
だがしかし、本当は全然違うんだぜ! と著者の突っ込みが見え隠れし、後に展開させていくための伏線になっている。
と、ここでWikipediaより言語学の意味を引用。
言語学(げんごがく)は、人類が使用する言語(ことば)の本質や構造を科学的に記述する学問である。現代言語学の目的は、ヒトの言語(ことば)を客観的に記述・説明することである。
……確かに、語源を明らかにするだけでは成り立たないのだ。
近代言語学はソシュールにはじまると言われている。『地動説』だの、『引力の法則』だのの、受験問題に出せそうな、模範的な表現にまとめるのは難しい性質であると突き放す。
ではなぜか?
言語学の重要な要素である文法の、ソシュールなりの解釈に答えがある。
「世に言う文法」はこういう使い方は正しいとか間違っているとかと判定をくだし、模範をたてるための、つまり模範学であって、偏見から出発している。それは判定の基準が、論理から出ているからである。
要は、文法においてもいくつかの表現があるのだから、近代言語学の模範的な表現はもっと難しい。わかったか? と言いたいのでしょうね。
この説得力は、小説作法でたびたび登場する表現 『ぶっとんだ発想や文体は、基本を熟知した上でやるべきである』
とも繋がる。まあ、本人は挑戦的かつ、ぶっとんだことを講釈しているなんて思ってないかもしれしれませんがね。
ソシュールは言語理論なるものを、一度も本に書いて出版したこともなく、弟子の取っていたノートにもとづいて、少しずつ形成させていったらしい。しかも講義でしゃべった内容のメモを、その都度破り捨てたらしいから、けっこう変わり者だね~
今回紹介したのは第一章のソシュールの言語学のさわりでした。その他、アメリカの言語学、生成文法への流れと、社会言語学、クレーオール学とソビエト言語学、等も載っています。
も少しレベルアップしてから再読んでみたいです。
にほんブログ村
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■「異界へのオーバードーズ」93話.キラ城B3Fのオーバードーズ
UPしました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『グラスホッパー』伊坂幸太郎著 2010年12月11日
『あんな作家 こんな作家 どんな作家』… 2010年09月24日
『水木しげるの娘に語るお父さんの戦記』… 2010年09月18日 コメント(2)