活性酸素は動脈硬化を引き起こす

ジュークボックス


ここでは、活性酸素について、それが脳のストレスになる原因の一つで、動脈硬化を引き起こす要因になるようです。


活性酸素は動脈硬化を引き起こす

血管や細胞の老化を防ぐビタミンのページで、音のストレスについて少しふれましたが、騒音は人間にとって本当に大きなストレスとなるのです。

騒音によってどのようなストレスが起こり、脳内にどのような生化学的な変化が起こるかも研究されるようになってきました。
これらの研究内容については、騒音によって脳のアンモニアや尿中のビタミンB1が増えることや、臓器中のビタミンB1が消耗すること、副腎皮質が肥大して大量の副腎皮質ホルモンが消費されることなどが、今までのところわかっています。

最近では、大人もテレビやテレビゲームを長時間つけっぱなしにしています。
こうした騒音のストレスの結果として、さまざまな脳内の変化とストレス反応が起こってきますから、その重大さを広く認識していかなければならない時期にきているようです。

また、脳内の神経伝達物質の合成や分解においても変化が起こってきます。
このとき、少し難しい話になりますが、脳の中でエネルギーを補給していくために、細胞内呼吸を行うミトコンドリアの中の酸素の自動酸化が行われやすくなる、という研究があります。

この結果、持続的神経興奮が続けば続くほど、脳の中で活性酸素が増えていくのです。
騒音というストレスを付加するラットを用いた実験では、酸化反応が著しく起こり、活性酸素が発生して、脳の中に過酸化脂質がたまってくるのです。

これらの過酸化脂質に対して、ビタミンCなど、抗酸化作用を示すビタミンが十分にとられていれば、脳の中の過酸化脂質の発生がある程度押さえられることがわかりました。
脳の中のこうしたストレスと過酸化脂質の関係は初めて明らかにされたわけでが、ストレスと脳内の酸化反応については、今後、いろいろな面から研究されていかなければなりません。

音だけではなく、おそらく光に対しても酸化反応が起こると考えれるからです。


活性酸素とは?

活性酸素とは細胞内の酸化反応が起こったときにでてくる活性の強い酸素のことですが、大量発生すると正常細胞を傷つけてしまう、健康障害のきっかけとなってくる特殊な酸素なのです。

活性酸素の外界からの発生原因の大きなものとして、太陽光線や放射線などが知られていますが、それ以外にも体内で食品中の不飽和脂肪酸が酸化されると、活性酸素の一種である過酸化脂質が発生してきます。
現在では、油を含んだ加工食品やお菓子が大量に出回っていますから、活性酸素が発生しやすい環境になっています。

北大医学部の佐久間信行氏の研究によると、騒音による過酸化脂質のできやすい脳の場所は、中脳、海馬、皮質が高い値を示していました。
そして、脳の中に過酸化脂質がたまるということは、そのままさまざまな障害を脳にもたらすことを意味しています。

過酸化脂質が脳の中にたまれば、脳の中に動脈硬化が起こることになります。
過酸化脂質の恐ろしさは、細胞膜を攻撃してたんぱく質を変性させることです。

動脈の壁はザラザラになってしまいます。
つまり、動脈壁の細胞膜が有害物質によって破壊されて壁が固くなってしまい、弾力性を失ってしまうのです。
さらに動脈の内側が狭くなって血液の流れは悪くなります。


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