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日本のフリーメイソン・ロッジの初代マスターも追記しました
。
Break Time (一休み)
2013.9 クイズこのロゴは何? 解答編 フリーメイソ ン・
グランドロッジ・ロンドン
秘密結社? フリーメイソン
現在のフリーメイソン(Freemason)のルーツ
石工、フリーメイソン(Freemason)とは?
フラタニティ(fraternity)とギルド(craft guild)
ロゴに注目・・が今回の解答の鍵でした。
コンパスに定規。これは友愛結社フリーメイソンのシンボルでした。
秘密結社? では無い
フリーメイソン(Freemason)or フリーメイソンリー(Freemasonry)とは、
決して秘密結社ではなく、一言で
言えば 現代の慈善団体の一つ
に他なりません。
但し、その入会などには厳密な規定があり、誰でも参加できるものではないし、 入会に関する組織独特の入会の儀(誓いの言葉)や、外には公開していない会員だけの秘密厳守が規定されている事から謎の団体のイメージが付いた ようです。
また 一般の慈善団体ではあり得ない「貢献度などにより階級が存在」
しているようで、その階級が33位階?
テンプル(神殿)騎士団の階位を真似ている・・と言われ、 シルエットは敢えてダビデの☆をかたどっている・・など
何かとテンプル(神殿)騎士と関係性があるかのような神秘性が取りざた
されて 秘密結社的なイメージができあがった
ようです。
※ 実際、テンプル(神殿)騎士団を調べ尽くした私の見解としては、18世紀にできたフリーメイソンとテンプル(神殿)騎士団の間には、何の縁もゆかりも無い。
※ 慈善団体としては、ロータリークラブやライオンズクラブの祖、とも言える。
団体に神秘性を持たせる・・と言う効果は昔も今もいろんな団体が試みる手法。
それが成功しすぎて逆に怪しい団体として取り上げられる事の方が多いのかも・・。
いろんな意味に解釈されるシンボル
石工職人の道具である定規は道徳、コンパスは真理を表しているとか・
・。
物質と霊の
二元論からGnosis(グノーシス主義)のGの意味だ・・とも言われていますが、それは深読みしすぎ?
偉大なる・・の、Gと言う説がありますが、偉大なる・・ならラテン語でmagnaになるので、
Gは単純に英語でグランドロッジのGか? ![]()
Freemasons Hall, London, home of the United Grand Lodge of England
最古のイングランド・ロッジの本部
住所 60 Great Queen Street London WC2B 5AZ United Kingdom
コベントガーデン駅下車 徒歩5分
1927年~1933年建設 建築家は、H V アシュリーとF ウィントン・ニューマン
会員数は600万人。イングランドロッジには25万人いるとか・・。
宗教の種類は問わないが無神論者は駄目。
入会には会員の紹介とそれなりの社会的地位、多少のお金、審査と試験もあるようです
。
日本の初のフリーメイソン・ロッジは1870年(明治3年)神戸に発足。初代マスターはトーマス・ウィリアム・キンダー
(Thomas William Kinder)(1817年~1884年)。 彼は日本に始めて建設された造幣局の局長として招かれた男。
当時日本の首相よりも給料が高かった。非常に横柄な男で常にトラブルが絶えなかったらしい。
そう言う意味では必ずしも人格者が選ばれる訳ではないのかも。
造幣局の所で書いています。
リンク 大阪天満の造幣局 2 お雇い外国人とコイン製造工場
現在のフリーメイソン(Freemason)のルーツ
コンパスと定規は石工職人のギルドだった? 事の名残? と言われていますが、彼ら自身その誕生のルーツがはっきりと特定できていないようです。
近代フリーメイソンの結成は1717年6月24日
ロンドンのパブレストラン「the Goose and Gridiron Tavern」であった。
最
初は宴会だけを目的とする集まり
だったようです。
1723年、ジェームズ・アンダーソンにより「フリーメイソン憲章」を制定。
それ以来思想的な面を打ち出す集団へと変化。時代は啓蒙思想まっさかりの時代である。
不思議組織へ発展するのはその頃からと言える。
先にも触れたが、現在はライオンズクラブや国際ロータリークラブのような慈善団体となんら変わりない団体となっている。
何しろライオンズクラブも国際ロータリークラブもフリーメイソン出身者が造った団体なのである
。
日本では鳩山一郎氏がフリーメイソンのメンバーとして
有名
であるが、息子の鳩山由紀夫氏もことある毎に「友愛、友愛」と連呼している。
英語の fraternity(フラタニティ)を「友愛」と訳したのは鳩山一郎氏なのである
。
彼はフリーメイソンを「友愛団体フリーメイソン」として日本に紹介
したのだ。
実はそのfraternity(フラタニティ)にこそフリーメイソンのルーツがあった。
館内は撮影禁止。ガイドツアーがあると言うので出かけたがその時は無かったので図書室と博物館だけ見学を許可された。
博物館は歴代のフリーメイソンの寄贈? によるいろんな種類の品が展示。
中でも階位にかかわる勲章のような袈裟は興味があった。
石工、フリーメイソン(Freemason)とは?
フリーメイソン(Freemason)の
mason(メイスン)はラテン
語の石工
をさします。
Freeは
おそらくfree lance(フリーランス) から来ていると思われ、それは中世のヨーロッパで、主君をもたずに
自由契約で諸侯に雇われたフリーの職人や個人事業主
を指す意味
があります。
通常のギルドは土地に縛りがあります。あくまでその街のギルドであり、街を勝手に出る事は許されなかったのです。(何か理由で国の外に出る時は王なりの許可が必要であり、国替えなど絶対許されない。)
しかし、石工達に関しては土地の縛りが無かったのです。
なぜなら、 中世大聖堂の設計施工に携わっていたのが石工の職人達(フリーメイソン) だったからです。
彼らの主たる仕事は大聖堂の建築ですから、 聖堂が完成すれば、次の聖堂を造る土地に引
っ越す必要があった。
土地を替えられる唯一のギルドが石工
かもしれません。それが通常のギルドとは異なる彼らの特権です。
それ故、その土地の王なり支配者との間には特別の主従関係が存在し無い。特別に忠誠を誓う君主があるとすれば 神のみか? と言う事になる。
彼ら石 工のギルド達は ギルドで有りながら、
free lance(フリーランス)の職業集団 だったわけで
中世の石工(大聖堂建築にたずさわった人々)の団体こそが本来のフリーメイソン(Freemason)意味なのです。

ところで大聖堂建築は数十年単位の仕事。
特定の故郷も無く国を転々とする根無し草のような生活の彼らは地域のコミニィテイーには入れず、特殊なfraternity(フラタニティ)に所属していた。
それがfree lance(フリーランス)のギルド集団と言う事に・・。
フラタニティ(fraternity)とギルド(craft guild)
fraternity(フラタニティ)はラテン語の「兄弟」に由来
。(姉妹・・sorority・ソロリティ)
今は地域奉仕の慈善団体や社交団体をさす言葉として認識されていますが 、もともとは14世紀後半~16世紀初頭の地域の組織的共同体が起源となっている。
簡単に言うと 町内会のような地域の小集団
だったと思います。
そこには助け合いや信仰、同じ歴史を持つ者同士の痛みや、それをいたわる深いつながりがあったと考えられます。いわゆる隣組ですね
。
フラタニティでは祝宴費、教会や聖職者への寄付。
ギルド会館の建設、道路や橋の建設管理。
貧困した者への施しといった慈善活動など社会事業に関与
。
入会できたのは経済的に余裕のある富裕層
だったようで、富める者は分け与えなければならない・・と言う聖書の理念がその時代すでにあった?。
15世紀~16世紀前半、フラタニティは全盛期
を迎え都市、農村の住民の相当数が何らかのフラタニティに所属。組織化されていたようです。
この頃、 地域のフラタニティとは別に商人ギルドや職人のギルド(craft guild)の社会組合も結成
。
特に職人の組合(ギルド)は、技術、経済的問題などフラタニティの性格にマッチしていたようで定着。
すなわち ギルドもまたfraternity(フラタニティ)の一種なのです
。
ただ、ギルドが商業的機能を本質に構成された組織であったのに対し、フラタニティは宗教的つながりや社会生活の中にあり、かつ様々な職業に門戸を開いた組織だったことが少し異なる
。
衰退
フラタニティ自体は16世紀初頭まで続き、次第に衰退。
中世ギルドは特権集団として生き、時代錯誤な閉鎖的組織として批判が強まり市民革命期に解体
。
しかし遅くまで封建制が残っていたドイツでは職業別の社会保険制度を作り上げたと言う。
そんな訳で石工のギルドから派生したと言われているフリーメイソンであるが、現実的な意味ではその正当性は無いと思う
。
ところで、 フラタニティに参加すると、多様な階層の人々が相互に交流でき、交友関係もできるので、商業上の情報交換、商人相互の関係形成、有力者との関係形成、結婚相手探しなどメリットも大き
いと言う。
そもそも そう言うところが近代フリーメイソンの趣旨だったのでは
? と思ったりした。
神秘性は箔付け(はくづけ)か?
17世紀後半から18世紀にかけての啓蒙時代にプロビデンスの目が持ち込まれる。
もともと啓蒙思想家達が好み、当時流行した三位一体図であるが、これがフリーメイソンに幾多の都市伝説を生んだのだろう。
秘密と秘技が人の興味を引くと同時に、人は解らない物に嫌悪するのである。
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