PR
Keyword Search
Category
Freepage List
![]()
ブリュッセルと言えばグランプラスから紹介するのが通常ですが・・。
(* ̄ー ̄)"b" チッチッチッ
そこは「こだわりブログ」 通常あまり紹介されない所からの紹介です。![]()
「ベルギーはヨーロッパ一食事のおいしい国」と言われているようですが、確かにベルギーの料理は美味しい。
何より日本人の口にあうし、日本と同じように料理に四季がある。
季節には季節にあった風物が街にあふれ、食を楽しんでいる人々がいるのだ。
フランス料理が基礎にありながら気張らない家庭の素朴さをも持ち合わせているのがベルギーの料理の特徴だと思う。
もっとも目立つ郷土料理は無いかもしれない。日本ではチョコレートやワッフル、それにビールくらいしか知られていないが・・。
ともかく 食のベルギー。その理由はどうも多国籍な文化にある
ようなのだ![]()
イロ・サクレ(Ilot Sacre)のレストラン 1
イロ・サクレ(Ilot Sacre)地区
小便少女(Jeanneke Pis)
地理的にも欧州のほぼ中央部。
ロンドンにもパリにもアムステルダムにも、ボンにもブリッセルから半径350km圏内にあるベルギーは大きく3つの言語共同体に分けられている。
特に国土を2分する言語境界線のルーツは5世紀にさかのぼると言う。
北部がフランドル地域(公用語はオランダ語首都はブリュッセル)
南部がワロン地域(公用語はフランス語とドイツ語)
東国境にあるのがドイツ語共同体。
簡単に言えば、北方からの ゲルマン民族 と南方からの
ラテン民族がぶつかり合った風土
なのである。
イロ・サクレ(Ilot Sacre)地区はグラン・プラスの北側に位置する飲食店の集まった区域です。
ブルーで囲った部分がイロ・サクレ(Ilot Sacre)地区
ピンクのラインは有名なギャラリー・サンチュベール(Galeries St-Hubert)
オレンジのラインがブシェ通り(R.des Bouchers)
注 ギャラリー・サンチュベール(Galeries St-Hubert)は次回に少し・・。
イロ・サクレ(Ilot Sacre)地区
イロ・サクレ(Ilot Sacre)地区はもともとはマルシェ(市場)があった場所 だそうだ。
今はブリュッセルの胃袋とも呼ばれるレストランの密集した区画。
中央を横断するブシェ通り(R.des Bouchers)は、そもそも肉屋の通りの事だそうで、鳥肉通り、ハーブ通りなど他にも路地に名残りがあるようです。
ギャラリー・サンチュベール(Galeries St-Hubert)からのブシェ通り(R.des Bouchers)
イロ・サクレ(Ilot Sacre)に食べに行くなら、ギャラリー・サンチュベール(Galeries St-Hubert)から入ると分かりやすいのだ。

ブシェ通り(R.des Bouchers)は店が通路に半分以上はみ出てイスやテーブルを出しているので完全に路地化している。
これだけ似たような店が並ぶと、口コミや雰囲気で選ぶしかない。
1958年のブリュッセル万国博覧会のおりに古びた汚い区画を整理しようとした都市計画がもちあがったそうだ。しかし、そこを聖域として守る運動を起こした結果今はレストランとして残った。
イロ・サクレ(Ilot Sacre)とは「聖なる島」の意
。
手をつけては行けない場所・・と言う事らしい。
そう言われて見れば、確かにこの一画の北、東、西には新しい都会的な建物がならんでいる。
細い道にテーブルを出してゴチャゴチャしている様はちょっと前のヨーロッパの雰囲気?
ノスタルジーさが受けて観光客に人気の場所となっている。
しかし、敢えて苦言を呈せばここで火事に遭遇したらかなり危険な状況になるでしょう![]()
消防車が入れないし・・。
シェ・レオン(Chez Leon)
ブシェ通り(R.des Bouchers)では人気を二分する老舗レストランがシェ・レオン(Chez Leon)とオー・ザルム・ド・ブリュッセル(Aux Armes de Bruxelles)。
それらはほぼ真向かいにあります。
シェ・レオン(Chez Leon)は、今回食べに入っていませんが、こちらもベルギーらしい料理を出すカジュアルなレストランとして家族連れや観光客に人気だそうです。
店構えからしてもカジュアルな感じのシェ・レオン(Chez Leon)に対してオー・ザルム・ド・ブリュッセル(Aux Armes de Bruxelles)はもうちょっと高級感のあるレストランです。
オー・ザルム・ド・ブリュッセル(Aux Armes de Bruxelles)
こちらのお店は次回紹介予定ですが、ベルギー駐在員が日本から来た客を接待する為に利用する・・と言うきれいめなのにリーズナブルなレストランです。
知らない人だと店構えでシェ・レオン(Chez Leon)に入りそうだけど落ち着いて食べるのが好きな人にはこちらの方が雰囲気もいいかも・・。
たぶん値段はそんなに変わらないと思う。
ここに来たらムール貝の白ワイン蒸しとポテトの山盛りははずせない料理です。
しかし、それぞれ旬があります。旬に来なければ美味しくないし貝も小さいかもしれない。
残念ながらムール貝の旬は7月中旬から4月初旬くらいまでの秋冬からイースターまでがシーズンだそうです。今回は5月、完全に外れた時期でした。(メニューには年中あるようですが・・。)
ムール貝が駄目でも今回は別の旬のお目当てが・・ ![]()
さて、このブシェ通り(R.des Bouchers)をちょっと先に行った袋小路にベルギーの小便小僧に準じる小便少女の像があります。
これは早朝の写真です。
小便少女(Jeanneke Pis)

実は角度に気を使いました。高さ約50cm。
ちょっとリアルなので小便小僧(Manneken Pis)のようには載せられない写真です。
彫刻家のドニ-アドリアン・デボヴリ(Denis-Adrien Debouvrie)により1985年に作成。1987年に設置。
歴史の浅いこちらはあまり世間に認知されていない。
ウィキペティアの方も詳しい事は書かれていない。そもそもネーミング自体が規制にひっかかるようで載せられ無いようなのだ。
あるガイドブックには「ガンとエイズ撲滅の為の研究援助金を目的に設置された」と書かれているが、ここにそのような表示は無い。
あるのは ピンク・リボンのプレート
です。
つまり
これはピンク・リボン運動の一つ?
ピンク・リボン運動は、乳がん検診の早期受診の推進運動、あるいは乳がん研究の基金を目的とした活動 です。それにより乳がんによる死者を撲滅しようと言うもの。
鉄格子で閉ざされているのは理由がある。
ここを建てた理由は、確かに基金が目的のようです。
前からあった小便小僧(Manneken Pis)の噴水像に、なぜかお金を投げる皆の習慣に着想。
最初からそれを寄付金にしよう・・と言う発想だったようです。
鉄格子がついているのは、要するにここが賽銭箱のような意味合いを持っているからであろう。(泥棒よけである)
どこで読んだか定かでないが、この「小便少女(Jeanneke Pis)」には肖像権のようなものがあるらしい。
だからあまり公的に公開されていないのかもしれない。
「小便少女(Jeanneke Pis)」の絵はがきは、それ自体が全て寄付金(基金)になっていると言う。
ピンク・リボンのプレートには暗にコインを投げろ・・的な説明がありますが、日本語も無いし、由来が知られていないのでコインを投げる日本人は少ないかもしれない。
ところでなぜこの場所に?
これは何となく気付いたのであるが、小便小僧と小便少女を結ぶラインのちょうど真ん中にグランプラスの市庁舎が存在しているのだ。偶然か? わざとか?
つづく
リンク イロ・サクレ(Ilot Sacre)のレストラン 2 (オー・ザルム・ド・ブリュッセル)
他
リンク 小便小僧(Manneken Pis) le Petit Julien
チーズの話(オランダのチーズ屋さん) 2 … 2016年09月06日
チーズの話(オランダのチーズ屋さん) 1 … 2016年09月01日
世界一の朝食? シドニー発のレストラン bi… 2015年03月06日