ラクロス大好き♪ NORIの人生旅日記

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カンボジアラクロスツアーレポート


第015号 2008年04月05日号


“ラクロス メイクス フレンズ”

これはラクロスの合言葉です。20年前、“ラクロスを通じて友達になることで
国と国の争いをなくしたい”という思いを持った日系アメリカ人がその合言葉
とともに伝えたのが日本のラクロスの始まりです。今回の舞台はカンボジア。
日本からの「ラクロス メイクス フレンズ」は伝わるのか?

到着翌日、まずはカンボジアのメンバーにラクロスを理解してもらうところか
ら始まりました。プノンペンで材料を買い、ラクロスに必要な道具をみんなで
作るのです。設計のときにカンボジアのメンバーが「"プダウ"ならできるよ!」
としきりに説明してくれたのですが、日本のメンバーはまったく理解できませ
ん。「プダウって何???」それは籐のように曲がりやすく強い木だったので
す。そうしてカンボジアでしか作れないクロス(スティック)ができました。
40本近いクロスと竹で作ったゴールを作って、高校と中学に教えに行き、最後
はその高校と中学と私たちと3つのチームでカンボジア初のラクロス大会を開
催しました。

ラクロスは網付の棒を持って広いグランドで点を取り合うスポーツです。もと
もとはネイティブアメリカンが闘争訓練にやっていた儀式なので、試合になれ
ば両チームともに熱くなります。そうして試合中に危険なプレーがでてきて、
中学生と高校生が喧嘩になりかけました。そこで両方のチームを集めて「ラク
ロスは友達を作るスポーツだから、チームメイトのことも相手のことも思いや
ってプレーをしよう」と伝えました。どの子も笑顔でうなずいてくれました。
その後は喧嘩になることもなく試合が進み、優勝したのは中学生でした。後で
教頭先生にきいたのですが、教えに行った日、私たちが帰った後でみんなが集
まって、道具のない中でラクロスの練習をしたそうです。また、試合後の高校
生は「喧嘩になりかけたけど、ラクロスは友達を作るスポーツだと理解できま
した」という感想を話してくれました。何かが伝わった瞬間でした。

いつか、この高校生や中学生が大人になったときに、チームメイトや相手のチ
ームを思いやるのと同じ気持ちをもって国を発展させていってくれたらいいな、
と思います。そして私自身は今回できたカンボジアの友達のために、日本でで
きることをしていきたいと思います。そして、大切な友達のいる国だから、ま
た会いに行きたいと思っています。



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