レパードタイガーのドラマ理論(上級)

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2005/12/20
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カテゴリ: CXドラマ
充実した回でしたね。最終話は間がなく、次々と辛い現実をぶつけていく。それによりじわじわと感動要素が蓄積していく。一つの事柄を整理する前に次の事柄でまた感動を誘う。
 亜也の病気は悪化を辿る。亜湖が美術部で出展した絵が入賞し、学校に貼られるということを聞き、亜也は学校へ行く。そこで思い出されるのは歩けた頃の思い出。 過去のシーンを見せることによってあの頃は良かったな~と感じさせる。
 その次のシーンで歩けないという現実を見せる。一方、遥斗は亜也に会えなくなってから自分の殻に閉じこもって昔に戻ってしまった。 亜也を思ってしたことが亜也を苦しめていた。自分は亜也のことを何も分かったことを引きずる。 亜也は迫る死と忘れる恐怖におびえ、日記を綴る。震える手で必死に。臨床実験に望む大学生が脊髄小脳変性症について理解不足だった。 医師を志す以上は専門外でも医療に関わることであれば最低限の知識は求めたい。その知識がなければ専門でも新たな発見は出来ないであろう。
 亜也は水野医師が他の病院に移るという噂を聞き、自分が見捨てられないのではないかと。その瞬間に喉に食物をつまらせる。自分はこんなささいなことで死んでいくと思うと涙が瞳をかすめる。 ここまで来ると本当にささいなことが命取りになる。風邪をひいただけでも直す免疫力が低下して死に至る。それに関しては最後に触れる。
 水野は神経内科を選んだ理由として未知なる領域で、自分なら治せるのではないかと思って決めた。 その気持ちは良く分かりますね。まだ誰も発見できない事柄を発見したい。それに向かっていくだけでもわくわくします。ただ現実問題としてそんなことが出来るのはごくわずかでしかも長い年月を要する。一生かけても足らないくらいです。でもそういう気持ちを後世につなぎ、いつか直る薬を開発できれば…。やはり理系学問にはロマンがある。
 亜也の文章を勇気つけられた人がいることを遥斗が亜也に伝える。 亜也が日記を書くことによって救われる人がいることを知り、人の役に立てたことを嬉しく思っていた。このことがこの先でも悪化する病気に負けずに日記を綴る力に変えたのだろう。
 亜也は水野に他の病院に行くのかと聞き、水野がずっとここに居るといい、君の事を見捨てないと。そして諦めないと。亜也は同じ病気の人の役に立ちたい。先生の役に立ちたいと。献体をお願いした。 この場面での水野は医師としてではなく、一人の人間として亜也に訴えていたような気がする。実際、献体されたどうか知りませんが、遺族のことを考えればしたくないという気持ちは分かりますが、私としては急激な医療の発展を願いたい。なので原因不明な病気に関しては積極的な検体を期待したい。少し冷たいことも言えますが、まあ~伏せておきます。
 亜也は家に帰りたくて、一日だけ帰ることができる。 医師としては外泊は許可できない。このことによって余命が縮まる可能性があるが、寝たきりで少しでも長く生きる道を選ぶか・少し縮まっても楽しく残りを生きる道を選ぶかは患者が決めること。医師がダメだと言っても患者が望むならば患者の意思を可能な限り尊重すべきでしょうね。それでもダメなケースはたくさんあります。
 亜也は話すことが出来なくなる。それでも日記を必死で綴る。夜、遥斗が亜也を尋ね。日記を読ませる。 伝えたい亜也の気持ち・思いを視聴者にまとめて聞かせる。 亜也は眠る。そして5年後、25歳で永眠。そして亜也亡き後、このことを考え・みんなに伝えたい。今でも頑張っている。



 挿入歌を流すタイミングも絶妙で挿入歌もドラマに合っていた。また1話ごとに病気の進行が見て分かることは連ドラの特徴が活かされ、この病気だから味わえるものだった。
 私の願いとしては架空の話でこのぐらいの作品を期待したい。厳しいと思うが、脚本家には頑張ってもらわないと、今の現状としてはオリジナル作品はとにかくインパクトが弱すぎる。現実にはかなわないものなのか…。
 沢尻さんはスターダストが事務所なので今後に対する期待が高い。この事務所はとにかく実力派の役者が多く、成長も著しい。あと錦戸君の印象が上がりました。なかなか魅力的な若い俳優がいない中でちょっとした収穫になりました。

 ドキュメンタリーとして
先回でオムツの話をしてそれは女性に対して耐えられるものではないとヤフー・楽天それぞれから意見をいただきました。私としてはまず病院側は選択肢を提示したかどうか?亜也の表情を見るに選択肢を提示していなかったふうに見受けられた。病院側とすればどう考えてもオムツはつけるべきである。とにかくもらすことによって体が冷え、合併症を発症することは避けたい。本当に合併症は恐ろしい。難病が直接死亡原因になることよりも合併症によって死ぬケースのほうが多い。そして排泄する力が無くなった場合は患者の意思関係なしにチューブに切り替えないと…。それが私の意見です。余談として白血病は昔は不治の病でした。でも今は難病でありながらビンクリスチンの発見により不治の病でなくなった。脊髄小脳変性症も何年なるか分かりませんが、いつか特効薬が出来るかもしれません。現実としてはたくさんの薬を作っても実際に出回る薬はほんの一握りであり、一つの薬を世に出すだけで何十年もの月日もかかります。医療は万能ではない。
  このドラマを放送したことによって脊髄小脳変性症についての認知度が上がったことはドキュメンタリーとしては成功だ。


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最終更新日  2005/12/21 01:38:02 AM
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