** 長島便り **

2005/01/17
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10年一昔なんて言いますが


大学の教授から すれ違いざまに
「日本で昨日地震があったらしいけど
 君のご家族は大丈夫?」と聞かれ
震災の事を全く知らなかった私は
「日本は地震列島ですから、家族も地震くらいでは
 国際電話なんてかけないのですよ」と答えたのでした。

当時の私は、テレビもラジオもコンピュータも無い

7日遅れに届く、読売新聞アメリカ版だけが頼りでした。

地震から一夜明けた日の午後になってやっと
留学生仲間の間で震災の話題になり、事の重大さを知りました。
学生達は実家に国際電話をかけて得た情報を交換しあいました。
そして、ケーブルに加入しているテレビを持っている
学生の部屋に集まってCNNを食い入るように観たのでした。

海外の震災の話題はほんの数分でしたが
何度も繰り返し映し出された悲惨な映像は
未だによ~く覚えています。崩れ落ちた高架高速道路、
そして 片腕に子供を抱き、もう片方の手で
別の子の手を引き、瓦礫に足を取られながら


一緒にニュースを見ていた友人が
「このうち、お母さんが おらへんのやろか。。。」と
口にタオルを当てて目を真っ赤にしながら
慣れない英語のニュースを一生懸命聞き取ろうと
身を乗り出していた姿もよ~く覚えています。


私達は後ろ髪を引かれる思いでおのおのの部屋へ戻り、
こんな緊急時でも論文の提出は容赦なく押し迫る
身の上を呪いました。

確か、その二月後には「地下鉄サリン事件」が
あったと思うのですが、この時もまったく同じ状況でした。
東京出身の私は、阪神大震災よりサリン事件の時のほうが
気を揉んだ記憶があります。

中途半端な情報しか入ってこない事ほど
もどかしいものはないと思いました。

ここ数日「阪神大震災から10年」という記事を方々で見て
私も当時を回想してしまいました。


さて、あの頃から比べると、今の私を取り巻く環境は
随分恵まれたと思います。
テレビやインターネットでリアルタイムに日本の
情報を得られ、国際電話料金も一昔前に比べれば
とってもお手頃になりました。アメリカ版日本の新聞も
購読すれば当日の日付のものが家に届きます。
航空券も「格安」が定着して帰国もしやすくなりました。

こんな風に日本を身近に感じながら
生活出来るようになった今でも
日本の話題、特に災害のニュースなどを見ると
もどかしい思いをするのは、やはり私の祖国が
日本だからだろうなぁ。

実は、今月頭に念願だったグリーンカードが手元に
届きました。(永住権はstatusを得た後、そのものが届くのに
気の遠くなるような長~い時間を要します)。

昔はあんなに日本を脱出したかったのに
実際にグリーンカードを手にしたら、なんとも複雑な気持ち。
これから一生、日本で何かが起こるたびに私は
もどかしい思いをして過ごすんだろうか、う~ん。。。







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最終更新日  2005/01/18 04:03:37 PM


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