Mission: Impossible - Ghost Protocol を観た。一口で言うと筋書きなど詮索せず連続するアクション場面を楽しむには最高の映画だった。次々と危険極まる場面が続くので忙しく騒がしくひやひやした。
最大の見所はトム・クルーズ演ずる主人公イーサンがドバイにある世界一の超高層ビル"ブルジュ・ハリファ"の壁面をよじ登る場面だった。それはまさにクライミングである。両手に電子仕掛けの吸盤の付いた手袋をはめ、クライミングシューズのような靴を履いてピカピカ・ツルツル、垂直のガラス面を昇っていく。切れ落ちた底には街や道路、緑が箱庭のように見える。これをトム自身が演じているという。


前作にも完璧なフリーソロで本物の岩を登る場面があったから、電子吸盤があればガラスも昇れるのだろう。他にも複雑に動き回る立体駐車場の中で格闘したりカーチェイスもあったりして縦横無尽の活躍を繰り広げる。これらのアクションをすべてトム・クルーズ自身が演じているというのだから凄すぎる。彼はADHDだと聞くがそれくらいのハイテンションの持ち主でなければこんな命知らずなことはできないだろう。
一つおかしくて笑ったのは近代兵器満載のこの映画でドバイに砂嵐が来襲して辺り一面黄色い砂で視界ゼロ、機器もストップ、その中をひたすら双方が走り続けて追いつ追われする場面があったことだ。どんなにITが進化しても自然の猛威にはかなわない。
ブダペスト、ソ連、ドバイ、ムンバイと世界各地の風景が大画面で登場し、それを見るのも楽しかった。ドバイに行ってあのビルに実際に中から昇ってみたいと思ったのだった。
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