秘密


自分の内面に他者の知り得ない事柄が
存在するという意識は、他者と自己との
差別化の実現なのである。幼児が初め
てこの体験に至るのは大便においてで
あるという。ここに、この肉体性に、人間
の秘密に関する心理機構の原型がある。

秘密を持つことはそれを保持したいと
いう思いと、同時に明かしてしまいたい
(大便で言うなら排泄してしまいたい)
というambivalentな感覚を持つことでも
ある。

自我の自立のための保持への意志と、
秘密の公開による他者との融和という
心理的葛藤がここにはあるというわけ
だ。


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