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さて、ギリシャ危機とそれに伴うユーロ危機については、日本でも大きく報じられているようだ。一応、私も経済人の端くれではあるが、ここでは難しいことは書くまい。
とにかく、いろいろと問題はあるのだが、一番の問題は、危機にあってスピーディな対応ができないEUの仕組みだろう。
ギリシャが火事になっているのに、誰が消火するか、いくらづつ消火費用を負担するか、などを延々と繰り返し議論している印象だ。結論を言えば、初めからIMFに任せればよかったのだ。結局、余計なメンツで共同融資などという結論になってしまっているが、この先の責任負担・損失負担などの条件の決定などを考えると気が遠くなる。
ちなみに、家事が延焼してしまったポルトガルについてだが、ギリシャとはかなり様相が違う。ギリシャの危機は、国家財政の危機そのものであるが、ポルトガルの財政状況は、ギリシャ程には悪くはない。問題は、民間経済の競争力の低下である。要は借金が多すぎるのではなくて返せる収入の見込みがないのと見られているのだ。
今回の危機は、ものすごく単純化して言えば、蟻とキリギリスみたいな話で、EU統合(昆虫共和国の発足?)の結果、ラテン系のキリギリスさん(ポルトガル)から、低賃金で働き者の中東欧の蟻さん達に仕事が移って、キリギリスさんたちが、食べていけなくなったという話だ。ポルトガルは本当に観光で行くには本当にお勧めの国だが、産業競争は???だ。とにかく、これまで一所懸命働いて蓄財して頑張ってきたEUの雄であるカブトムシさん(ドイツ)や、豊かなお花畑で優雅に暮らすアゲハチョウさん(フランス)も、キリギリスには沢山貸しがあるので、おいそれと出て行けとも言えない。そういう話なのです。
う~ん。ちょっとたとえ話が過ぎて分かり難かったかも。今度もう少しちゃんと書きますね。
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