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今日の和菓子は「落とし文」。練りきり製です。木型で葉脈をつけた練りきり生地で粒餡を巻き、白の練りきり生地を小さく丸めた露をつけます。ファーブル昆虫記にも出てくる虫のゆりかご。「落とし文」という名前は素敵ですね。
2007.05.14
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今日の和菓子は「麩焼きせんべい」。お干菓子の仲間です。麩焼き種の上に季節の柄を刷り込みます。うちでは卵白と粉糖で作ったアイシングを伊勢型紙を使って刷り込みます。写真左側はあやめ、右側は紫陽花です。紫陽花の葉の部分は伊勢型紙を使って色粉(くちなし)を刷毛でたたくようにしてのせます。オーブンで乾かして出来上がり。ほんのり甘いおせんべいです。
2007.05.24
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今日の和菓子は「雪餅」。クリスマスというよりは12月のお菓子ですね。黒糖で炊き上げた大島餡を白餡で包んだ餡玉を炊いた道明寺で包み氷餅で仕上げて雪の焼き印を押します。氷餅はもち米を原料とする長野県の特産品です。もち米を挽いてできる液を煮詰めて糊状になったものを寒さらしで凍らせて水分を抜いたものです。真っ白で雲母のようにキラキラしています。道明寺にまぶすとちょうど雪の結晶がキラキラしているように見えます。黒糖の風味が道明寺とよく合います。
2009.12.08
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今日の和菓子は生落雁の「通い路」と干錦玉の「紅葉」です。お干菓子です。生落雁はあまり日持ちはしませんがしっとりした食感が魅力です。「通い路」は寒梅粉、みじん粉にはったい粉(「麦こがし」とか「香煎」ともいいます)を加えています。写真で見える黒いものは大徳寺納豆です。はったい粉の香ばしさと大徳寺納豆の塩分がひきたたせる甘味がちょっとくせになるおいしさです。「紅葉」は干錦玉(白ざらめをくわえて煮詰めた寒天液を固めたもの)を型抜きして氷餅を細かくしたものをまぶして乾かしてあります。表面はカリッとしています。これからの季節によく合うお干菓子です。
2007.11.01
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11月に入ってから今年のクリスマスの和菓子をあれこれ考えていました。クリスマスの和菓子を作るようになって30年くらいになるのですが毎年少しずつ増えたり、形を変えてたりしています。30年前から変わらず定番の一つがこちら。蕎麦薯蕷饅頭製の「赤鼻のトナカイ」です。鹿の子餅で使う鹿の角の焼き印を押して黒胡麻の目と赤い練りきりの鼻をつけて仕上げます。蕎麦薯蕷の色合いとちょっととぼけた表情が気に入っています。もちろん今年のクリスマスにも登場します。
2016.11.27
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