ラブコメディアン・モーリーのブログ

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2024.11.20
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※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。

イギリスへ帰国したヘンリーが描かれる!


今巻では眼鏡イギリス人 「ヘンリー・スミス」 が主役。

「タラス」 を連れてロンドンにある実家へと戻るが、
家族からしてみれば戸惑いのほうが大きく、
​歓迎されたとは言い難い​ 状況だった。

父や兄に関しては半ば諦めていたが、
母はかたくなに認めない という態度。

原住民の娘であるタラスを明らかに差別しており、


そのためヘンリーとタラスは、
田舎にある 「ホーキンズ」 の別荘を借りて、
そこで生活をすることになるのだった。



基本的にヘンリーとタラスにスポットを当てた内容だが、
「タラスの義母」 や案内役の 「アリ」
護衛を務めていた ​「ニコロフスキ」​ など、
2人が関わってきた人物のその後も描かれる。

アリやニコロフスキは愛着のあるキャラクターだったので、


特にタラスの義母については、
気がかりだった部分 を回収してくれたので、
かなりホッとできたエピソードだ。

タラスはこのシリーズに登場する『嫁』の中では、
口数が少ないほうで感情が読めないところがあるが、

彼への愛情が感じられて ニヤニヤしてしまう。



なお、ヘンリーの母はタラスについて
差別的な発言をしていたが、
周囲の態度や時代背景を考えると、
彼女の考え方のほうが一般的 なのだろう。

タラスは落ち着きのある聡明な女性。
別荘にあった書物に興味を持っていた ようだし、
言語や読み書きを習得する展開を期待している。

それがきっかけでヘンリー母の
理解が得られたりはしないだろうか?

ちなみにヘンリーはホーキンズから、
「交友関係が狭い」 と皮肉を言われていたが、
​人との出会いに関してはかなり恵まれていると思う。

兄やホーキンズも結局協力してくれているし、
旅先で出会った人間達も善良な人間が多く、
なんと言っても献身的な嫁とまで出会えたワケである。
独身勢としてはうらやましい限りだ……。



今回、舞台がイギリスに移ったことで、
これまでとは 雰囲気がガラリと変わり 新鮮な印象を受けた。

とはいえ、細部に至るまで描き込まれた絵は健在!

息を飲んでしまうほど美しい ため、
キャラクターだけでなく洋服の柄や背景、
小物にも注目しつつ、じっくりと堪能してほしい。

本作については、アニメで見たいという気持ちはかなりある。

ただ、ここまでのクオリティを再現できる
予算と時間が確保できる気がしない ため
現実的ではないだろう。

何よりも作中に流れる空気感は、
この作者でしか出せない気がするのだ。

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Last updated  2024.11.20 00:00:09
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