蒼い森に於いて

蒼い森に於いて

Frigidity





見たくないものを

見ないフリをして

ひとり 歩いてきた

無関係を装って

無関心を装って

ただ 呼吸を続けた


それしか生き延びる術がなくて

平気な顔を覚えた

強いのではなく 只

感じないフリをしていただけ


大人になればこの闇は

消えてなくなるのかな

けれど私の中の少女は

膝を抱えたまま 動けない


強いねって言われると

悲しくなる

誰も本当の私を

分かっていないから

誰が私を不感症に

してしまったと思う?


もし出来るのなら

幼い日の自分と出遭って

ぎゅっと抱きしめてあげたい

満たされるまで ずっと


何も聴こえない

何も聴こえない

ただ 瞳を閉じて

静かに おやすみなさい


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