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上越では田植えの季節
現在の田植えは機械化され作業も随分簡略化されましたが、
昔は手で植えたもの
手作業で上手に苗を植える為
上越で生まれた農具”格子”を紹介しましょう。
機械で苗を植えていくと、まっすぐに苗を植えることができます。
機械の使われていなかった頃、手植えでまっすぐに植える為に”格子”が生まれました。
★”格子”が生まれたきっかけは?
明治時代に入ると、少しずつ稲作で使う農具や技術が発達してきました。そして、苗をまっすぐ植えた方が、植えた後の作業がはかどり、収穫量も多くなるということが分かりました。
ところが、当時、まっすぐ植える為の道具がなく、時間のかかる植え方に賛成する人は、ほとんどいませんでした。
藤新田に住んでいた邨田清治さんの家にも田んぼがありました。清治さんは大工さんで、田んぼの仕事は、ほとんど家族にまかせていました。何とか家族の仕事をへらしてあげたいと思った清治さんの目に入ったのが「障子」でした。障子の枠を使えば、きれいに植えられるようになるかもしれないと思い、農具づくりを始めました。こうして生まれたのが”格子”です。

★”格子”の使い方は?
格子は、3メ-トルほどの木の枠になわを張って作ったものです。なわは、毎年張りかえます。
なわや木の枠には15~18cm間隔の印がついています。その印をもとに、4人1組(または5人1組)になって、苗を植えていきます。1人が3列を担当して、植えながら後ろに進みます。
格子は一度に2つ使うこともありました。一つ目の格子の目印にそって植えている間に、次に植える場所へ二つ目の格子を移動させておきます。そうすることで、効率よく作業を進めることができました。
▲格子を使った田植えの様子(昭和48年頃)
清治さんが考えた格子は、たちまち上越地域に広まり、その後に改良され、場所によっては、昭和50年代初めまで使われました。
格子の他に、田んぼに印をつける道具には、ゴロ(田植えわく)やなわがあります。それぞれの地域にあわせて、使いやすい道具を使っていました。それも、むかしの人の知恵ですね。