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これだけ間が空いてしまうと、照れくさくもあるし冒頭の言葉に困りますね。とりあえず、「やあ、元気?」というところで、お許しねがいたい。今月から安定して黒字になるはずが、世の中うまくはいきませんね。中旬から、バタバタバタと、利用者3名が入院し、売り上げが一気に40万円減になりそうです。「陽だまり」は、登録者が少なくひとりひとりの利用回数が多いので、こうなるとお手上げです。やっと資金繰りから開放される・・・と安心していたので、また一から出直しなんだと思うと正直気持ちが萎えそうですが、しょうがないです。僕は粘ります。ブログを更新できなかったのは、何度か書いたAさんに付きっきりだったせいもあります。徘徊の強烈なAさんへの対応について、スタッフから「Aさんにだけ全力投球なのはおかしい」という不満が出て、僕は、「利用者全員に全力投球」しているつもりだったので頭にきて、それ以後は僕がほぼひとりで対応していました。昨日も利用日で、僕が対応しました。帰りは天気もよかったので、「陽だまり」から家まで一緒に歩きました。「良い状態」のAさんは、ニコニコして僕と並んでゆっくりと歩いていました。途中で、満開の桜の下も通りました。「良い状態」のまま送り届けた・・・と僕は信じたいのですが、その5時間後、午後9時半、徘徊中に、車にはねられました。即死だったそうです。今日も利用日だったのですが、同居の奥さんが朝電話をくれ、「今日は休みます」ということだけで、電話は切れました。Aさんが亡くなったことを、僕は昼のテレビニュースで知りました。「悪い予感」とか「胸騒ぎ」というものが実際あることを、知りました。Aさんの周囲は僕を含めて、ここ2・3日みんなそういうものを感じていたようです。なにもできなかった・・・という思いと、それでも僕は少なくともAさんにイヤな思いはさせなかった・・・という感情が交錯します。どうか、最後に歩いた満開の桜の色が、Aさんの心に映し出されていましたように。今はそう祈るだけです。
2009年03月28日
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引き続き、Aさんのことを。相変わらずAさんは「街行き村行き」状態であります。ほぼ僕が中心になって個別対応しているが、「陽だまり」で怒りだすことはなくなった(というか、まったく言ったとおりにしてるので、怒る要素はないと思う)。現在は1時間ごとに区切って、ドライブ30分、その後「陽だまり」に帰ってきて(ギリギリ粘って20分くらいいてくれるかな)、そのあとまた歩いたりドライブしたりで過ごす。食事も30分居てくれることは少ないが、一応他の利用者さんと一緒にできている。進歩であります。散歩は、気分の落ち着いている日は街中、ちょっとアブない日は、遠賀川の河原を歩いている。気持ちの落ち着いているAさんと、通じないなりにおしゃべりしながら歩く古い町並みは、ぽかぽか陽気とあいまって、なかなかの充実感である。街を歩いていて感じるのは、一般の人たちの、「認知症の人」に対する理解のなさで、これは冷たいとか言うんじゃなくて、ただ単に知らない。市民に対する、「認知症」理解への啓発活動をもっとやるべきだと思うので、現在行政に「市民向けのセミナーやってくれ」と働きかけております。わしがやってもよいが、こういうのは、行政主体でのうてはやりにくいのココロ。で僕はですね、「認知症の人」の、徘徊見守りネットワークをつくりたいと思う。「徘徊発見」ではなくて、思う存分歩かせてあげたい・・・それを見守る地域ネットワーク。拠点は「陽だまり」に場所があるし。Aさんの「徘徊」ルートは決まってるんだし・・・と思っていた。ところがですね、先週Aさんは、どしゃぶりの中、夜外出し、まったく方向違いの場所で、河原をすべりおちて倒れているところを、明け方新聞配達の人に発見された。ズボンなし、上着なし、靴なしである。よくもまあ無事(でもない。顔面は傷だらけ、縫ったりもした)であった。相当な低体温で、救急車で運ばれた。当然のことながら、奥さんはショックで落ち込んでいる。警察には、「どうしてついていかなかったの?」みたいなことも言われたらしい。こりゃやっぱり、「啓発」は必要だわ。僕も、Aさんがいつものルートとはちがう道を歩いたことがショックだった。これはちょっと考えを改めるべきか。当のAさんはというと、「なんだかわからないが、どうも周りに迷惑をかけたようだ」ということはわかる(ここが大事。認知症の人も、こういうことはわかっている、と理解していただきたい)ので、2日くらいはシュンとしていたが、そのあとは、顔のガーゼをペリリとはがし、僕と一緒に、またも「街行き村行き」なのであります。しつこくてすまぬが、これが「陽だまり」だっ。手前の店舗部を、誰か使えっ!。光熱費だけでよし。左が美容室、右が魚屋さん。 商店街を抜けると、急に古い町並みに変わる。これは病院。 これも病院。現役。 これも元病院の美術館。こういうのが、1ブロックに連なっている。 遠賀川の河原。ここならいくらでも歩けるので安心。追伸こんな時間に更新しては、仕事をサボっていることが丸わかりですな。
2009年03月03日
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