閑話救題

閑話救題

小児救急 2 気道異物(誤嚥)


 ここでは、気道と言って空気の通り道(口・鼻から肺まで)のどこかに異物が詰まった場合についてお話ししましょう。
飲み込んでしまうものはピーナッツなどの豆類、金属、プラスチック、食物等様々です。
新生児~乳児期は「うつ伏せ寝」や嘔吐物による窒息、乳児期後半以降は気道異物(特に豆類、ピーナッツ)による窒息が多くみられます。ピーナッツは、笑ったり泣いたりした際、あるいは車に乗っていて急停車した際にびっくりして気管に吸い込んでしまう場合があります、また口いっぱいに食物を頬張って走り回っていたときに誤って気道に入ることもあります。
ピーナッツですがこれはレントゲンに写らないので肺に入ったことに気づかないと肺炎になる事があります。
では、気道に何かが詰まったときの症状についてですが
先ほど言いましたように、ピーナッツなどが肺に入ってしまうと熱、だるさ、咳、痰などの肺炎の症状が先に出る事があります。
気道は口・鼻から肺までの空気の通り道である事は先ほど言いましたが、口・鼻から一本の管で肺まで続いているのではなく途中で二つに分かれて左右の肺に空気が送られるようになっています。この一本の管を気管、分かれた先を気管支と言います。
気管に物が詰まるととたんに激しく咳き込み、ヒューヒューやゼーゼーという音がします、完全に詰まってしまうと呼吸ができず声を出す事ができなくなります、両手を首に当てる動作をすることがあります。


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