マカロン1号

マカロン1号

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2007.09.20
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カテゴリ: カテゴリ未分類
いつも料理に使っている包丁の柄がぼろぼろになって

抜けてしまいました。

長年愛用している菜切り包丁でおばあちゃんが

買ってきた堺の職人さんの作ったええ包丁です。

特別な手入れもしないのに切れ味が全く変わりません。

景品でもろた包丁はあっという間に切れんようになったし

他にもドイツのヘンケル社の牛刀なんかも買いましたが

最初おそろしいほどよく切れていたこのヘンケルの包丁も

時と共にだんだんと切れなくなりました。しかし



さすが日本の職人技!!感心せずにはいられません。

しかしこのすばらしい包丁も手入れもせずほったらかしだったため

柄がぼろぼろになって刃だけになってしまいました。

刃はまだよく切れるので

新しい柄を買ってつけることにしました。

今までこういう作業は全部おじいちゃんが

やってくれていたのですが体を悪くしてからできなくなり

私がやることになりました。

とりあえずこの刃に合いそうな柄を

ホームセンターで探して買ってきましたが

さて刃と柄をどうやって



第一私こんなことしたことがなかったものですから

柄の袋の説明書を見ると

刃の入り口がせま過ぎる時は

刃を焼いてから入れてください

隙間が空き過ぎの場合、爪楊枝や割り箸を



としか書いておらず具体的にどうやって取り付けるのか

は書かれてありませんでした。

多分そんなこと業界では常識なのでしょう。

とにかく入れてみようと刃物のしっぽの部分を

柄の切り込みにあててみると

どうも切り込みの幅が狭すぎるように感じたので

とりあえずコンロで刃の根元を焼いて入れてみました。

それから柄の隙間に刃のしっぽを当てて

刃の頭の部分を金槌で思いっきしガンガン

たたいてみました。

途中右向いたり左向いたりしながらも

刃は何とか柄におさまりまして一応完了しました。

これでええやろと思っていたのですがそれから

何日間か使っているうちに刃がぐらぐらしてきました。

柄と刃の根元のところに隙間ができています。

ありゃ?今度はすき間が空いてきた。

こりゃいかんとその隙間につまようじをおしこんで

包丁を台の上に直立させて、また刃の真上から

金槌ちを振り下ろしガンガンたたいて押し込みました。

刃がまっすぐうまく入らないので上からも横からも

斜めからもたたいたので

刃がまがってしまったかもしれません

ええんかな?こんな乱暴に扱うて。

堺の職人さんに見つかったらどつかれそうな

気もします。でもこうする以外しゃーないやん。

開きなおってがんがんたたいて押し込んで

何とかカッコウがついたので再び使いはじめたのですが…。

しばらくしてまたぐらぐらしてきてしまいました。

一体どうしたら包丁の刃は柄に完全に固定されるのであろうか。

やっぱしアロンアルファか?などと考えている頃

突然弟がスーパーのゲームセンター通いにはまって

しまいました。はまってしまうといっても 10分程度

やれば満足して出てくるのですが

何か毎日そのスーパーのゲームセンターへ行くはめになってしまい

もう大きいのだから一人で行かせてもいいのかもしれませんが

ゲームセンターは怖いところだというイメージがあるので

一人で行かせるわけにはまいりません。一緒についていって

自分はゲームセンター前の通路のところで立って

弟がゲーム機で遊んでいる間トラブルにまきこまれないか

監視することにしました。しかしゲームセンターという

ところはいつ来ても退廃的なにおいのする場所です。

そこにたむろする子供たちも若者もおっちゃんも

それから毎日来ているおばあさんとかもいて

何かそれぞれに背負った軽くはない人生を垣間見る

思いにかられ、いたたまれず目をそらしたところ

2階のゲームセンター前の吹き抜けから真下

1階の催し物会場で開催されている

『大刃物市』が目に飛びこんできました。

『大刃物市』か。その特設売り場には庭木の剪定挟みから

台所の包丁までさまざまな刃物が所狭しと並べられています。

堺の包丁なんかもおいてるのかなあとぼんやりと見ていると

レジの近くでおっちゃんが刃物を電動砥石で研いでいました。

販売だけでなく切れなくなった刃物を研いでもらう

こともできるようです。おっちゃんのそばには

その包丁を持ってきたであろうご主人がいて真剣に

おっちゃんの作業を見ています。しばらくして研ぎ終わった

おっちゃん刃物を持ってご主人に何やら話しかけると

ご主人も軽くうなずいてそれに答えました。するとおっちゃん刃物

を持ったままいろいろ並んでいる商品棚の方へ向かい

手早く何やら選んで帰ってきました。

手にはさっき研いだ包丁と

新しい取手。

あっ!!

今からあの新しい柄を

研ぎたての刃につけるんや!!

私の目は突然望遠レンズと化し

刃物と柄を持つおっちゃんの手元に

ピタリと焦点が合いました!

ど、どうやって

あの刃と柄をひっつけるんや!!

長年の疑問であった

包丁と柄の合体作業の真相が

今、ここに明かされるのだ!!

私は息を飲んで

おっちゃんの作業を見守りました。

1階の刃物売り場のおっちゃんも

まさか

2階の吹き抜けの手すりの隙間から

自分の一挙手一動を目を血走らせながら

凝視しているおばちゃんがいることなど

知る由もなかったでしょう。

知ってたら怖かったでしょう。

しかしながらおっちゃんは

自分の仕事に集中し

何の躊躇もなくいともあっという間に

その作業を成し遂げたのです。

それは簡単でした。

拍子抜けするほどでした。

しかし

その技は

大変驚愕に値する技であり

まさに目の前で繰り広げられた

コペルニクス的展開に

私は大きな衝撃を受けて

ただその場に立ち尽くすのみでした。

つまり

おっちゃんはどのように刃と柄をひっつけたかというと。

おっちゃんはまず柄の切り込みに刃のしっぽを当て

手で軽く押し込みました。刃は手を離しても一応は柄に

ひっついている状態ですがまだ半分以上しっぽが見えてい

ます。そこでおっちゃんはかろうじて刃のひっついている

柄を左手に持ち替え、右手でそばにあった金槌を取りました。

お。やっぱりあれで刃をがんがんたたいて押し込むんか

ほな私がやったんとかわらんやんと思た瞬間

おっちゃんは何を思うたか刃の半分入った包丁の柄の部分を

上にして

柄のおしりを金槌でこんこんたたきはじめたのです!!

ええっっ!!

柄なんかたたいたらせっかくはいってた刃飛び抜けてしまう

やんかーー!!おばちゃんはおもわず2階の手すりから

身を乗り出しおっちゃんの暴挙を阻止しようとしたのですが

1階のおっちゃんは2階のおばちゃんのことなど

全く無視し平然と作業を続け

しかも

金槌の一たたきごとに包丁の刃は柄の中にとんとんと

収まっていき

三たたきほどで見事に

立派な包丁ができあがっていたのです!!

あわわわっっ!!!

こんなことって。

あるのだろうか。

何であんなに簡単に刃が柄に入いんねん。

しかも柄の部分をたたいて!!

私がやった時は柄の上から刃を置いて

刃の上から力いっぱいたたいてやっとはいったのに

あんな簡単にそれにおっちゃんは力も入れてへんかった

ように思う。簡単にコンコンコン!やで。

私が呆然と見守る中

おっちゃんはできた包丁を満足気にながめ

紙袋におさめて依頼主のご主人に手渡しました。

ちょちょちょっとご主人

そんな簡単にコンコンコンて

そんな簡単なもんやありまへんで

それ多分2,3回使こたらもうあかんようになりますわ

私は心の中で包丁を持ち帰るご主人に言いましたが

実際に忠告する勇気はなかったのでそそくさと

ゲームを終えた弟を連れて家に帰りました。

そして翌朝。

がくがくの我が家の包丁で切ったキャベツを食べている

主人に

昨日の刃物市での顛末を話したところ

主人が興味を持ち金槌を持ってきて

昨日おっちゃんがやった通り

刃物のしっぽ半分入れた柄を上にして

柄のおしりを金槌で

コンコンコンとたたいたところ

どっひゃーーーっっ!!

見事に刃は柄におさまって立派な包丁になったのです!!

しかも私が刃の頭を思いっきしガンガンたたいておしこんだ時より

はるかにしっかりと。

あれから一週間以上包丁を使いつづけていますが

刃はしっかりと柄に固定されびくともしません。

何というアンビリーバボなーミラクルテクニック

でしょうか。

主人の解説によるとそれは物理学でいう

『慣性の法則』というのが一枚かんでいるようです。

物はそこにとどまっていようという性質があり

金槌による急激な衝撃に対して

刃物がそこにとどまろうとして

衝撃を加えられた柄だけが前へ進んだということだそうですが

空気の他、刃物の前進をくい止めるものは何もないというのに

そんなことが起こりうるのでしょうか。

しかし本当に起こったのだから仕方がありません。

世の中は不思議に満ちいています。





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最終更新日  2007.09.20 15:30:09
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