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人気blogランキングへアルバム名と曲目/『OCEAN』発表年/1992年 プロデューサー/ワークシャイ(1,4,6~11)、ピート・ウイングフィールド(1),マーク・フィッシャー(2,5),グレン・スキナー(3),ジョナサン・ミラー(4),プラスティック・ジャム(11) WORKSHY/OCEAN 1.Fascination 2.Trouble Mind 3.Show Me The Night 4.Welcome To The Street 5.Dream Street 6.Where Are You Now? 7.Master Plan 8.Strangle Hold 9.Never The Same10.Wishing A Life Away11.Half A Mind【文字通りマイペースなデュオ?】1988年に英国でレコードデビューした当時は男性2名+リード・ヴォーカルの女性クリスタ・ジョーンズのトリオでの編成だった。その後、オーストラリア出身のケヴィン・キーホーが抜けて(本作では参加している)、今ではマイケル・マクダーモットと男女のデュオとして活動している。グループ名の由来は「怠慢」とか「好きな時にだけ仕事をする」との意味だそうだが、分かり易く言えば「マイペース」か?今回紹介するアルバムは2作目にあたり、日本でも当時のFM局を中心に流行っていた「オシャレなサウンド」の最先端を行っていて人気を博していた。最近ではサウンドの傾向も徐々に変わってきており、一時ほどの人気がないのは残念だ。【このアルバムについて】1曲目のFascinationはポップなナンバーながら、何処と無くクリスタの寂しげな声が上手くマッチしている曲と言える。2曲目のTrouble Mindはこのアルバムを代表すると言うよりは、ワークシャイの持ち味が最も顕著に出た一曲と言える。明るいサウンドはまるでリゾート・ミュージックのそれを感じさせる。パーカッションとホーン・セクションが見事に絡んだポップソング。この暑い夏に聴くには最適の曲で、異国情緒も感じるそんな曲です。この曲を聴くだけでも、アルバムを買う価値はあるでしょう。最近の彼らはこうしたサウンドから撤退?したのが残念でならない。3曲目のShow Me The Nightは雷鳴のS.E.からいきなり、ポップなメロディがスタートする1曲目と似た雰囲気の曲。だがクリスタのヴォーカルはこの曲の方がリズムによく乗っている。中間部のアコギのソロは流麗とは言えないが、良いアクセントになっている。4曲目のWelcome To The Worldはマイケル・マクダーモットがリード・ヴォーカルを取るナンバー。ピアノとパーカッションがリズムを取る前の3曲とは多少毛色が違うのが特徴。ワールド・ミュージックの要素とジャズも取り入れている。5曲目のDream Streetは再びクリスタの透明感のあるヴォーカルが聞けるナンバー。曲を通してゆったりとした雰囲気が漂っている。6曲目のWhere Are You Now?は一転してマッタリ?としたスローなテンポの曲で、所々絡んでくるホーン・セクションをアクセントとしている。ワークシャイのアレンジの特徴として、中間部でのこうしたアクセントを入れるのを得意としている。7曲目のMaster Planでは再びポップなナンバーが聴ける。ここでの中間部ではホーンとフルートに鳥の鳴き声のようなのがバックで聴ける。8曲目のStrangle Holdはマイケル・マクダーモットのヴォーカル・ナンバー。ワークシャイらしいゆったりとした雰囲気が漂う中を、マイケルが優雅に?歌う。9曲目のNever The Sameは1曲目と似た雰囲気を持ったポップな曲。10曲目のWishing A Life Awayは、再びマイケル・マクダーモットのヴォーカルが聞けるナンバー。底抜けに明るいナンバーとは対比をなす終始多少重い雰囲気で進むナンバー。ラストのHalf A Mindは1曲目と同系統の曲ながら、テンポはこちらの方は多少早い。【番外編、パラダイス・コード】リゾート・サウンド満開のパラダイス・コード!ラテン、R&B、ポップス、ヒップホップそうした要素を全て内包したサウンドです。8曲収録されている中でワークシャイは1曲目Easy To Loveと3曲目Down In Brazilの2曲で参加していて、ワークシャイ節全快のリゾート・サウンドを届けている。このアルバムは元インコグニートと元ワイルドライフのメンバー2人で結成されたユニットで、2000年の夏に発売された。このアルバムではワークシャイ絡み以外の曲も、夏を連想させる素晴らしい出来なので、この手のサウンドが好きな人にはお薦めです。ジャケットも素晴らしいし是非お試し下さい。『ONE SUMMER SKY』【バック・ナンバー】1.リー・リトナー「RIT」(1981)2.ボズ・スキャッグス「MIDDLE MAN」(1980)3.ジェイ.P.モーガン「JAYE.P.MORGAN」(1976)4.クインシー・ジョーンズ「THE DUDE」(愛のコリーダ)(1980)5.サントラ盤「FOOTLOOSE」(1984)6.ヒューイ・ルイス「SPORTS」(1983)7.ジョン・レノン「IMAGINE」(1971)8.フランキー・ブルー「WHO'S FOOLIN' WHO?」(1982)
2005.07.31
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人気blogランキングへ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━VOL.15▲△▲△■私の好きな曲15~マイアミ・サウンド・マシーンの「コンガ」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■□■□■□■□■□■□■□□■□■□■□■□■【アーティストの略歴】マイアミ・サウンド・マシーンは文字通り、アメリカのフロリダ州のマイアミを中心に活動を開始したグループ。元々は地元でスペイン語によるアルバムを発表していて、同じくスペイン語系住民の熱い指示を得ていた。メンバーはエミリオと紅一点のボーカル、グロリアのエステファン夫妻が中心で、メンバーはいずれもスペイン語系(ヒスパニック)の移民達で構成される。因みにグロリアは幼少時にキューバから移住してきた。グループはその後「グロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーン」「グロリア・エステファン」と名義は替わるものの、実態は全く同じで現在も活動を続けている。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【この曲について】★この「コンガ」という曲は洋楽ポップスが黄金期にあった、1985年に発表された。この曲を収録したアルバム『Primitive Love』は、グループにとっては実は9作目にあたる。グループは元々スペイン語によるアルバムを出していて人気を博しており、前作の8作目になる『Doctor Beat』から英語によるポップスアルバムを発表した。英語アルバムとしては2作目にあたる本作で、遂に本格的にポップス・チャートにも殴り込みを果した。☆この「コンガ」は元来はラテンのリズムを現したものである。曲自体はサビのイントロから終始強烈なラテン・ビートが炸裂する。ボーカルのグロリアの一気にまくし立てるような早口の英語には、歌詞カードがあっても中々付いていけない。それでは最近サボっていた歌詞分析をしてみたい。歌詞全体の訳ではないけど、この曲の雰囲気を上手く現しているので読んでいただきたい。尚、訳は私自身によるものです。Everybody Gother Round Now(さあ、皆集まって)Let Your Body Feel The Heat(あなたの体で、熱気を感じて)Don't You Worry If You Can't Dance(上手く踊れないからって心配無用)Let The Music Move Your Feet(音楽のビートがあなたの足を動かすからね)It's The Rhythm Of The Island(これこそが島のリズムだ)And The Sugarcane So Sweet(そしてサトウキビだってとびきり甘い)If You Want To Do The Conga(コンガが気に入ったら)You've Got To Listen To The Beat(ビートに耳を傾けてごらん)私のこの拙訳詩で何となくこの曲のフィーリングを感じていただいただろうか?。大体この曲は終始ラテンのリズムが牽引して行くので、歌詞そのものは余り大きな意味を持っていないがリズムとはマッチしている。▲グループは1987年に発表した「Let It Loose」でも同様の路線で大ヒットを連発した。だが1990年にグロリアが交通事故にあい背骨を骨折する大怪我を負った。そこから見事にカムバックして翌1991年には「Coming Out Of The Dark」で見事に1位に輝いた。これはその題名がまるでグロリアの心境を綴ったかのようで、ゴスペル調のバックコーラスも見事だ。△意外と知られていない?ことだが、エステファン夫妻の新婚旅行は実は熱海温泉(静岡県)だった。詳しい経緯は忘れたが確かグロリアが気に入っていた場所だったかな?。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【ヒット・チャート】このアルバムはこの後のグループの成功をもたらす大きなきっかけとなった。この曲はシングル・カットされて10位を記録し、翌'86年の年間チャートでは40位に入った。一方のアルバム・チャートでは年間10位を記録した。アルバムからは他にバラード系の「Words Get In The Way」が5位、私の好きなポップな「Bad Boy」が8位を記録するヒットとなった。一方の賞レースはこの頃はホイットニー・ヒューストンがデビューした頃にあたり、折角のヒットもグラミー賞には直結しなかった。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【最後に】グロリア・エステファンはその後現在に至るまでも活動を続けている。'90年代に入ってからはDiscoのカバーに挑戦したり、再びスペイン語アルバムに取り組んだりと様々な活動をしている。英語アルバムも相変わらずリリースするが、'80年代の頃のようなラテンを全面に出すサウンドは鳴りを潜めている。むしろ当時も取り組んで好んで歌っていた、バラード系のサウンドの比率が高くなってきた。更に、このサウンドがとても心地良く是非こちらも聴いて頂きたい。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【編集後記】ここ数回はAOR系の涼しげな曲を扱ってきたけど、今回はその対極にある曲でした。ラテン・ビート満点のまさに暑い夏を感じるサウンドを取り上げてみましたが、如何でしたか?。この曲はこの当時を代表する曲でもあるし、アルバム全体を通して楽しめる1枚でもあります。是非、未聴の方はCDショップへGO!最後まで読んでいただきありがとうございました。
2004.07.31
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曲目リスト【ビリー・ジョエルの裏ベスト盤?】既にポップス・アルバムを作らないと宣言しているビリー・ジョエルの「新譜」は企画盤しかない。だが今回の4枚組+DVDは、ビリーの裏面史の要素が強い一枚でマニア向けと言える。ビリーの音楽へのアプローチが変わらない限り、今後の完全新曲新譜はありえない。新曲が出たとしてもそれはカバー曲のケースばかりだった。そこで今回4枚組というヴォリュームで発売された『My Lives』は、タイトルから察するに「俺の人生、俺の足跡、俺の生き様」見たいなニュアンスだろう。決して「俺のライヴの足跡」ではない!アルバムの曲目を全て書くわけには行かないので、詳しくは上をクリックしていただきたい。収録曲を見てみるとソロとして活動する前の無名時代の貴重なテイク、未発表ライヴ、未発表リハーサルテイク、未発表曲、サントラ提供曲、別テイク、ピアノ組曲などバラエティに富んでいる。【Disc1】ここでは主に'65年~'80年までの音源を収録している。1曲目から'65年の「The Lost Souls」と名乗っていた時代のデモ・テイクで現存するビリーの最古の音源らしい。ここから2曲収録され「The Hassles」「Attila」時代の曲が3曲収録されている。この後は、ビリーがソロ・デビューしてからの未発表デモ・テイクや曲が完成するまえの初期のテイクなどが聞ける。我々が知っているビリーの曲が、完成前は別の歌詞とタイトルを付けて録音されていた辺りは興味深かった。デモの時点で完成度が高いものから、ラフなテイクまで様々だ。出来れば「The Stranger」「52nd.Street」からのアウトテイクが少ないのが多少不満。中でも「Zanzibar」は後半のトランペット・ソロが延々と続くテイクでこれは良かった。【Disc2】ここでは主に'80年~'89年までの音源を収録している。ビリーが最も脂の乗っていた時期である'80年代前半~半ばまでの音源は未発表デモ、ライヴ・テイクなどが聴ける。2曲目と5曲目は本来は同じメロディを持つ曲だが、歌詞が全く違う点にも注目したい。【Disc3】ここでは主に'89年~'99年までの音源を収録している。この時代はビリーの新曲が出なくなる頃なので、収録曲もカバー曲やサントラ提供(カバー)曲に混じってライヴ・テイクも収録されている。カバーにはザ・ビートルズ、レナード・コーエン、ボブ・ディラン、エルビス・プレスリーなどのも含まれる。3曲目のライヴは、ビリーが愛して止まないヤンキースの本拠地やんキー・スタジアムでのライヴでこれもカバーだが、初期の頃のザ・ビートルズもカバーしたアイズレー・ブラザーズのナンバーだ。【Disc4】ここでは主に'ライヴ・テイクとクラシック曲の音源を収録している。1~7曲目まではライヴ・テイクで中には未発表のテイクもあるので興味深く聴ける。だが8曲目から12曲目のビリー盤クラシック組曲は「正直言って一度聴けば充分」で退屈である。13曲目はビリーのインタビューで曲ではない。音源は4枚で、これとは別に1994年ドイツ・フランクフルトでのライヴDVDが5枚目のディスクとして付いているが、これはまだ観ていないので次週に観た印象などをここに追加するので待っていただきたい。人気blogランキングへ[今日の主なBGM]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━1.Billy Joel/My Lives(4枚組)
2006.01.29
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