全国の名物研究所

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2005.11.23
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 ちょっと前、温泉が盛んに騒がれましたね。それも悪い意味で。

 白骨温泉の入浴剤投入に端を発し、連日のように新たな不正表示」偽装」が取りざたされました。

 昨今、温泉には、「そのお湯自体」を楽しみに出かけるという人が増えています。今回の一件はそんな人たちへの背信行為といっても過言ではない、由々しい問題だと思います。

 数年前、某温泉旅館の女将が、「最近は源泉の湯量が減って……、循環式で加温して大切に使っているんです」と言っていました。そこのお湯は大した特徴はありませんでしたが、宿の宝物として源泉を大切にしている女将の心に共感し、「ああいい温泉だった」って満足してました。

 けれども、あとでそこの温泉も実は疑わしいといううわさを聞き、真偽は定かではありませんが、町のパンフレットから温泉の表示が消えたし、看板にあった「○×温泉」という文字も消されたところを見ると、どうやら偽物だったみたい。

 温泉通を自負していた自分にとっては腹立たしい以前、過去の汚点となってしまいました……。

「温泉かどうか見破るのはたやすい」という(マニアな?)人もいますが、普通の人には土台無理な話。だと思います。いや思いたいです。

 法律上では源泉温度が25度以上か、定められた物質が基準値以上含まれていれば「温泉」と呼べます。でも、含有物質が微量の単純温泉などは、井戸水を沸かしたお湯と区別がつかないんじゃないでしょうか。
 だからといって、井戸水や水道水を沸かして入れていいわけはありません!



 さらに、最近「かけ流し」という言葉がしきりに登場しますが、かけ流しだけが本物の温泉という風潮もどうかと思います。今、露天風呂がない宿はお客が来てくれないそうです。浴槽を増やしただけ温泉の使用量は増える。で、さらにかけ流しじゃないと人気が出ないので、少ない源泉に水を加えて加温して無理してかけ流しにしている……。

 これでは、温泉やエネルギーの無駄遣いですよね。

 実際、源泉に手を加えないに越したことはありませんが、源泉の状態や利用客数によっては、「適切な加温、加水、循環も止むを得ない」と、私は思っています。問題なのは適切とは思えないものが結構見られることです。効能が損なわれるようなことは極力しないで欲しいと思います。

 最近では湯船の情報公開も義務化されました。これで、今から自分が入ろうとする湯船の中の温泉がどんな扱いを受けているのかが判るようになりました。遅まきながらですけどね。ただこれでも完ぺきではないでしょう。

 ただ、これによって利用する私たちももっと温泉のことを知らないといけません。その温泉が適切に扱われているか、そして、「自然と環境と人に優しい」のかを見極めていきたいですね。

 温泉も限りある資源です。「くれぐれも湯水のように使ってはだめなんですよ」と、日ごろの勤労で疲れたからだを近所の温泉で癒しながら考えました。



温泉力





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最終更新日  2005.11.23 22:40:01
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