30年過ぎ…また君と二人で~

30年過ぎ…また君と二人で~

2005.01.15
XML
21世紀最後のクリスマスの朝
我が家に起こったありえない出来事とは?

大音響とともに消えた壁と天井。
原因はいったい何?
つづきで~す_-)))

大音響とともに家の中は暗闇 ● _ ●
階下にいた夫が2階に上がろうとして
螺旋階段を踏み間違え
(人は平常心をなくすと奇妙な行動をします(ー'`ー;)


何が起きたのか分からない私は
「もしかして、この家自体が非常にまずい事になっている??」

とにかく脱出と思ったら
天井からは鉄筋とコンクリートの塊が
ぶら下がり、

床は砕け散ったコンクリートなどの破片が散乱。
ぽかんと立ちすくす娘の手をとり
そのsalle de bains を出て、

他の3人の子供たちの名前を呼びました。
ろうそくをつけて、いったい何があったのか
冷静にならなければと思っているとすぐに


消防のレスキューの人たちが来たことが分かりました。
早っ!!

向かいの棟の方が気がつき
すぐ消防署や警察に連絡してくれていたようです。

実は住んでいたのは7階建てのマンション。

戸建のような中が吹き抜け2階建てで、

ちょうど屋上に
違う建物が並んでいるように見えました。
いまどきのオートロックシステム

中から外玄関のドアを開けるのですが、
停電のため、非常階段で降りようと
エレベーターホールに出たところ、

こどもが
「あっ、クレーンが家に倒れているっ!!」
えっーーーーーーっ!!うっそぉーーーーー!!!!

とにかく1階に下りて
レスキューの方たちを中にいれ、
「助けてください!」と言うのがやっと。

フランスは中庭を囲んで建物が
道路に面して要塞のように立てられています。
私たちのマンションもロの字型で真ん中に庭がありました。

道路をはさみ我が家の真向かいでは
同じぐらいのマンションを建てる工事が
行われていました。

そしてそこには、今どき日本ではありえないような
かたちのクレーンが立っていたのです。

高い塔のような形の一番上に
天秤と同じ原理で長い棒が横に。

両端にバランスをとるおもりがぶら下がっている。
そんなクレーンは日本ではないですよね。
でも、フランスではあちこちで見ました。

あまりに単純な構造のと作りのため
よく、風の強い日などは冗談で…
あくまでも冗談で、倒れんじゃないのぉ~ナンテ

それが現実となりました(゚o゚

鉄塔部分が我が家に倒れ
天秤棒の部分がおもりごと我が家の屋根と壁の一部
ベランダを直撃してそのまま中庭に落下。

地下2階建ての中庭の下にある駐車場に
めり込んでいました。

明るくなるにつれその惨状が明らかに。
中庭側のベランダやフェンスはまるで爆撃にあったように
置いてあったテーブルも木っ端微塵に吹き飛んでました。

そして何より驚いたのは
娘が立っていた場所が
ほとんど壁も何もなくなっていたこと。

なのに娘はかすり傷ひとつ無し。
ドアの近くにいた私は後頭部に
打撲、でも、幸い軽い怪我ですみました。

次々と駆けつけたレスキューや警察の方々は
その場を見て、「本当にここにいたのか?」
「ミラクルだ」と驚いておりました。

日本で友達に言っても信じてくれないと言う息子。
でも、この出来事本当なのです。
レンヌテレビも取材に来ました。

翌日の新聞には大きく一面に。
あの暴風での大きな被害はレンヌでは
なんと我が家だけとか…

何でよりによって日本人が住んでる建物に
倒れるのかなあ~トホホ(; ;)

自分たちで写真を撮りました。
まあ、その後もなんやかんやの騒動は続くのですが…

新世紀を引越しの荷物の中で迎えた
我が家のフランスでの九死に一生スペ!
もうちょっとやそっとのことでは驚かないぞ!ナンテ











お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005.01.15 21:36:17
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: