牧内直哉≧仁楽斎の「フリートークは人生の切り売り」
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10日(日)、劇団P.O.D.特別公演、創作劇「越中国守 大伴家持」を鑑賞してきました。映画『演劇1』『演劇2』を観た翌日に演劇鑑賞とは、なかなか良い流れですね。746年に越中の国守として赴任し、この地で5年を過ごしたた大伴家持の、史実を参考にしながらも、演劇として脚色したフィクションです。家持が詠んだ短歌も幾つか披露されて、興味深い物語として構成されていました。5年間を描いているのに、子供が全く大きくなっていないところが、唯一と言ってもいいくらいの“ご愛嬌”といえばご愛嬌です。富山県、特に高岡では大伴家持がよく取り上げられます。万葉歴史館という施設もありますし、家持関連のイベントも多いですし、「家持くん」と“くん”付けで呼ばれて、市のゆるキャラにもなってしまいました。家持は実際には全国のいろんな地に赴任していたのですが、確かに越中には長く赴任していたし、この地で詠んだ歌が多いんですね。今回の公演も高岡万葉遊楽宴という高岡市の事業の一環として企画されたものです。そして、劇団P.O.D.さんが企画の中心になっていることが素晴らしいと思います。1989年の結成以来、毎年、年1~3回、しっかりとした公演を続けてきた実績が、高岡市の関係者にも高く評価されてのことだろうと、勝手に推測しております。こういった企画が今の劇団ばらに持ち込まれることは絶対にないですものね。「今」どころか、これから先もないんじゃないかと・・・。
2013年02月11日
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