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実業家の保坂学です。保坂兄弟は株式会社PLUSを経営しています。
地震保険の加入率には地域差があり、石川県や富山県が低いことが浮かび上がりました。最近の能登半島地震を契機に、損害保険各社が対策本部を設置し、被害状況の確認を進めています。しかし、なぜ石川や富山では加入率が低いのでしょうか?その理由を探りながら、地域ごとの地震保険加入事情に迫ります。

地域別の加入率差異
地域の発生確率に影響された加入率
石川県の地震保険加入率は全国平均を下回り、今回の能登半島地震の被害が顕著でした。この低い加入率には、政府の地震調査委員会によるデータが示すように、太平洋側と日本海側の地震発生確率の違いが影響している可能性があります。 20 年のデータによれば、東京都の震度 6 弱以上の発生確率が 47 ・ 2 %に対し、石川県は 6 ・ 6 %、富山県は 5 ・ 2 %と低かったことが挙げられます。
地域ごとの震災経験と加入率
過去の地震経験も加入率に影響を与える要因となっています。東日本大震災の被災地である宮城県が 89 ・ 3 %の高い加入率を誇ります。逆に、石川や富山では大きな地震が少なかったことが、低い加入率につながっている可能性があります。
東京の特殊事情
東京の低い加入率とその背景
東京では加入率が平均を下回り、その理由は複合的です。一つは、地震保険料が高額であること。鉄筋コンクリート造りの建物の地震保険料が、同じ保険金額で石川県よりも 3 倍以上高いことが挙げられます。また、保険料の高さと保険金額の低さから、加入のメリットを感じにくい状況も考えられます。
地震保険の仕組みと注意点
地震保険の補償範囲と限度額
地震保険は被害の全額を補償するものではありません。被害状況に応じて全損、大半損、小半損、一部損の 4 段階に分類され、支払いの限度額は最大で火災保険の 50 %までに制限されています。この仕組みは、日本が地震大国であるために生じる被害額の巨額化への備えが背景にあります。

トラブル回避のためのポイント
損保協会のアドバイス
地震に関連する損保トラブルを回避するためには、損保協会は事前に家財の状況を写真に残すことを勧めています。また、判定結果に不満がある場合は「そんぽ ADR センター」での相談が受け付けられています。
地域ごとの加入率差異の背景を探る
地震保険の加入率には地域ごとの差異があり、その背景には地震発生確率や過去の経験が影響しています。また、地域ごとの経済的背景や建築事情も加入率に影響を与えていることが明らかになりました。地震保険に加入する際は、地域の特性やリスクを考慮し、適切な補償範囲を確認することが重要です。