今回は、今だからこそさらに深く胸に刺さる、Mr.Childrenの隠れた名曲『I'LL BE(シングルバージョン)』の魅力について、ご紹介します。
叫びのような、不器用な「もう一度」
多くの人がアルバム『DISCOVERY』に収録されている、あの重厚で静かなアルバムバージョンを思い浮かべるかもしれません。しかし、1999年に17枚目のシングルとしてリリースされたこのバージョンは、全くの別物。
疾走感あふれるサウンドに乗せて、桜井和寿さんがまるで自分自身を鼓舞するように、剥き出しの感情を叫ぶエネルギッシュなロックナンバーです。
「生き直したい」
ライブの爆音の中でこの曲を浴びた時、心の一番深いところが震えるような感覚になりませんでしたか?
この曲が持つ最大の魅力は、決して綺麗なだけの応援歌ではないところです。泥臭くて、不器用で、迷いや葛藤を抱えながらも、「それでも、もう一回ここから始めてみせる」という強烈な意思。それが、あの突き抜けるようなメロディと爆発的なバンドサウンドからひしひしと伝わってくるのです。
今のミスチルが鳴らすからこそ、魂が震える
リリースから四半世紀以上の時を経て、今年のツアーで披露されたことには、本当に大きな意味があると感じます。
若い頃の衝動だけで突っ走る『I'LL BE』も最高に格好良かった。けれど、様々なキャリアを重ね、年齢を重ねた「今のMr.Children」が、あえてこのシングルバージョンを力強く鳴らす姿。それ自体が、私たちに途方もない勇気を与えてくれます。
「何歳からだって、どんな状況からだって、僕らはまた生き直せるんだ」
ステージからのそんなメッセージが、あの圧巻のパフォーマンスには込められていた気がしてなりません。
おわりに
上手くいかないことや、リセットしてやり直したいと思う瞬間は、誰の人生にもあります。 そんな時、背中を優しく押すのではなく、「一緒に泥を跳ね上げて走ろうぜ」と手を引いてくれるのが、シングル版の『I'LL BE』です。
ライブの余韻に浸りながら、あるいは日々の戦いの中で一歩を踏み出したい時、ぜひもう一度ボリュームを上げて聴いてみてください。
私たちの旅は、いつだって「ここから」始まります。
I’ll be[シングル CD] (別バージョン) / Mr.Children
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