それが、旧椎名小学校をまるごとリノベーションして生まれた「むろと廃校水族館」。
「廃校を水族館に?」と最初は不思議に思っていましたが、一歩足を踏み入れると、そこには大人を強烈に惹きつける「あの頃の記憶」と「ユーモア溢れるアイデア展示」の世界が広がっていました。
25mプールをスイスイ泳ぐのは…ウミガメ!?
この水族館の一番の見どころは、屋外にある25mの学童プール。 かつて子どもたちの歓声が響いていたであろうそのプールを覗き込んでみると……。
なんと、ウミガメや大型の魚たちが悠々と泳ぐ巨大水槽に変身しているんです!
コースロープがそのまま残るプールで、ウミガメが気持ちよさそうに甲羅を輝かせて泳ぐ姿は、どこかシュールで、それでいて最高にダイナミック。 プールの底のラインを見つめているだけで、自分が小学生だった頃の夏休みを思い出して、胸がキュンとしてしまいます。
手洗い場が「タッチプール」
校舎の中に入ると、さらにニヤリとしてしまう仕掛けがたくさん。 廊下を進むと現れる長い「手洗い場」。
「懐かしいなぁ」なんて蛇口をひねろうと近づくと、なんとそのシンク自体がタッチプール(触れ合い水槽)になっているんです!
かつて泥だらけの手を洗ったり、お習字の筆を洗ったりしたあの場所で、今はナマコやヒトデ、ヤドカリたちがのんびり暮らしています。 既存の設備を「そう使う!?」という、アイデアの引き出しの多さに脱帽です。
理科室、跳び箱、黒板…すべてが展示の舞台
水族館としてのクオリティはもちろんですが、この場所の本当の魅力は「学校の面影をこれでもかと残しているところ」。
理科室の実験机に並ぶ水槽
跳び箱をくり抜いて作られた金魚の住処
黒板にチョークで書かれた、手書きの丁寧な魚の解説
展示されているのは、室戸の地元の漁師さんの網にかかった身近な海の生き物たちが中心。だからこそ、背伸びしていない、温かみのある手作り感がこの校舎に奇跡的なほどマッチしています。
子どもはワクワク、大人はノスタルジックに浸る
教室の机に座って外の海を眺めていると、不思議と「あの頃の放課後」のような、ゆったりとした時間が流れます。
子どもにとっては「学校×水族館」というワクワクする探検スポット。 そして大人にとっては、懐かしいチャイムの音が聞こえてきそうな、ノスタルジーにどっぷりと浸れる癒やしの空間。
高知観光で東部に足を伸ばすなら、ぜひ立ち寄ってみてほしい、素敵な水族館でした。
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