今回は、都古ちゃんも輝明もお母さんも、りなも泣いた。
そして多分、お兄さんの秀治も泣いたと思う。
テルが泣いたのは、きっと都古ちゃんが泣いていたからだと思う。
だから、テルも悲しくて泣いたのだと思う。
りなは淋しくて泣いた。
お母さんに『甘えたかった』そう言って大泣きした。
このりなの淋しい気持ちがよく分かる。
あたしが子供の頃から、家の母親はずっとパート勤めに出ていて家に居なかった。
まだ小さい弟の相手をしなきゃいけなかった。
そうしないと、あたしが怒られるから…。
だからあたしも子供の頃は素直に母親に甘えることができなかった。
今でもその寂しい気持ちは残っているから、りなの気持ちにシンクロして、あたしも涙が出た。
お母さんの里江もその事に気づいていたが、何も言えずに泣いていた。
「もう見たくない 母の涙」
都古ちゃんは河原さんと居ても安らぐことができず、眠れぬ夜を送っていた。
家を飛び出したが、心休まる場所を見つけられずテルの働く動物園にやって来た。
そう、都古ちゃんにとって「輝明」が心安らぐ場所だったのだ。
やっぱり、テルと都古ちゃんは心が通じているんだなと思った。
今回はテルが初めて自分から「やりたい」と思ったことも大きいと思う。
「ロードレース」に出たい。テルはそう望んでいた。
秀治は大反対する。「いつも家族が助けてくれると思うな」テルにそう叫んでしまった。
彼も子供の時から辛い目にあっていたのだ。だから抑えていた気持ちが爆発してしまった。
輝明の部屋に来た秀治はゴミ箱に捨ててある「ロードレース」のチラシに気がついた。
そして、子供の頃の運動会のかけっこ競争の話を輝明にする。
「競争に意味が分からなくて走れなかったじゃないか」と。
でもテルはビデオを観ながらこう言った。
「お兄ちゃんが、手を引いてくれた。…ありがとう」
暖かい「何か」が心に広がった。
それは、秀治だけでなく、観ているあたし達の心にも広がったと思う。
だから秀治はゴミ箱からチラシを拾い、テルの机に置いたのだと思う。
いよいよ来週は最終話です。
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