しーくれっとらば~’S

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SERENADE番外For悠季






2月11日-----。

君という生涯の伴侶に出会ってからこの日を何回迎えただろう。
凍てつく早春のこの日を何度迎えても
僕は君のご両親と運命の女神と音楽のミューズ達に
感謝する気持ちを忘れないだろう。


-------を何日か後に迎えようとしているある日。
僕~桐ノ院 圭~はあらゆる思考能力をフル回転させて
来たるべきXデーの策略を練っていた。


当日は祝日だから悠季も朝からオフだ。
かといって、バイオリンの練習をしないわけではないから
朝は少し遅いくらいに起床でしょうね
なにせ...前の晩から祝祭は始まりますからね。ふふふ。

けだるい朝は...軽くクロワッサンと珈琲で済ませることとして..。

悠季が練習を終わらせた昼前には
ちょっと遠出をしましょう。
ランクルタイプの車をチャーターして
海沿いの道で鎌倉方面にでも出かけましょうか。

ああ。遅い昼食を鎌倉山のロースビーフで..もいいですね。
あそこは昼間といえどもなかなか席が確保できませんからねえ。
やはり誕生日ですから窓際の眺めのいい、
そして他の客からぶしつけな視線を送られることの無い
特別なテーブルが必要ですね。
シェフに誕生日向けの小粋なランチを頼んでおくのも
いいかもしれません。

ゆっくりと午餐を楽しんだら...。

あたたかな午後の日差しを受けながら
横浜まで来て。
赤レンガあたりの店でショッピングでしょうか。
「誕生日のプレゼントを探しましょう」と。
悠季のことですから
「いいよ。僕は君が居てくれてこうやって一緒に
 過ごせるだけで充分だよ」
なんて街中にも係らず押し倒してしまいたくなるような殊勝な言葉を
あのたまらない表情で言うのでしょうねえ。はああ。

うむ。思い出しました!
この間、時計のバンドが切れかかっている..と言っていました。
プレゼントは時計にしよう!
そして...
どうせでしたら二人の特製のモノを作らせるのです。
市販品ではない、二人だけの記念になるものを。
なにか、「音」を連想させるような文字盤がいいですね。
ベルトも最初から悠季の手首に合わせてぴったりと...。

あつらえておいたのを黙っていて、
ウィンドウショッピングのフリをしてその店に連れて行くのです。
「ああ、時計なんていいんじゃないでしょうか?」
「そうだね。もうひとつあってもいいかも..」

悠季の許しがもらえたなら
店主に目配せして....。
彼が店の奥から出してきた、
あらかじめ作らせておいたペアの時計の箱と
両手一杯のカサブランカの花束を悠季に渡すのです。

ああ!悠季の上気した表情がここに浮んで来る様だ!
「君は...なんて人なんだいっ!」と、
僕を見上げる瞳は潤んでいて。
でも、次の瞬間カサブランカの花束に顔をうずめるようにして照れて見せ、
「でも、こんな大きな花束は...やっぱり恥ずかしいよ」

なんて素敵な構想ではありませんか!
11日まで日がありませんが...。
まあ、時計屋に無理を言って間にあわせましょう。
もちろん、花束は極上の香りのもので作るのです。


そんな悠季を乗せて我が家に帰ってきたら
二人だけのPARTYの始まりです。
あ、もちろんBGMは「2月11日」弦楽四重奏で。

ドンペリは...ピンクより白の方がすっきりしていていいでしょう。
いや、メニューによっては
久保田の万寿あたりの方がいいかもしれませんね。
1日洋食が続いていましたし。
夜は冷えますから熱燗もいいでしょう。

だとすると...。
肴は北海道から空輸でウニ・あわび・イクラ・かになどを
取り寄せて懐石風に仕立てましょうか。
デザートは..この時期なのですが悠季の大好きな
「すいか」を食べたいですね。
あの果汁たっぷりの実を口に含んだ悠季。ああ。
そこで僕はガマンしきれずに
悠季の唇を頂くのかも知れません。


そうなれば...パーティー会場は寝室に移るわけで..。
食事をしている間に先ほどのカサブランカがベットSideに飾られ
その芳香が部屋中を満たし、
僕たちの熱い想いに拍車をかける。
ああ、そうです。
たしかカサブランカのエキスを使ったジェルもあると聞きました。
それを用意しましょう。
百合の香りに包まれながらの悠季との夜。
節目の夜というのはやはりその...。
「終わり」を意識せずに燃えるでしょうから..
シーツなども大変な事になるでしょうが。
ま、特別な夜ですので、カバーリングセットは
あのフランス製のシルクのものを使いましょう。

ああ、こんな些細な事で悠季に喜んでもらえる事が出来たなら
伴侶としてこれ以上の喜びはないのですが。
僕に出来る事なんてこんな事しかないのですから。
2/11の悠季の笑顔が..待ち遠しい-------。

...よね、伊沢。じゃ、任せたよ。

はい。圭ぼっちゃま(涙)

悠季が毎年この繰り返しが行われている事を
気づいているのかは謎のままだ。

~Fin~


ごめん。ホント、ベタなオチで...(笑)
悠季、誕生日おめでとうv こんなアホウな圭でも許してねv


「手塚の母」さまから悠季の「誕生日お祝いSS」を頂きました。
リレーUP直後という事で「セレナーデ」番外編としてココへ置かせて頂きました。
いえいえとんでもない!こんな圭も大好きよ~ンv
母さま、有難うございました~♪
きちんとした背景付きのは 「TEZUKA ZONE」 で見る事が出来ますので
是非あちらでも見て下さい。素敵さが増してとってもらぶりーですvv


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